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消化不良の原因  ⑨アルコール、タバコの喫煙、ストレス ~その3 アルコールにより失われる栄養素について ③ビタミンB6~

続いての栄養素は「ビタミンB6」です。


ビタミンB6
ビタミンB6はアミノ酸のトリプトファンからビタミンB群1つであるナイアシンを合成することを助け、
アルコールの分解に使われる栄養素であるナイアシンが不足しないようにする働きがあります。


ビタミンB6のその他の働きとしては次のようなものがあります。
まず重要な働きとしてタンパク質の代謝を助ける働きがあります。
食べ物に含まれるタンパク質を吸収するためには、アミノ酸に細かく分解してエネルギーへと
作り変える「代謝」を行う必要があります。

この代謝を行うのに必要な酵素の働きを助ける補酵素としての役割をしているのがビタミンB6です。
また私たちの身体を構成している筋肉や内臓、皮膚やホルモンなどの多くはタンパク質から
できており、ビタミンB6はその構成時に必要な栄養素でもあります。


さらにビタミンB6は脂質や炭水化物の代謝も助ける働きがあります。
私たちは脂質の代謝によりエネルギーを産生したり細胞膜の成分を作り出したりします。
またアルコールを多く飲む方にとって気を付けてもらいたいものとして肝臓に脂肪が蓄積する
病気である「脂肪肝」
があります。
この脂肪肝は自覚症状が少なく、悪化すると肝硬変や肝臓がんなどになるおそれがあります。
そして脂肪肝は血中の脂肪分が増えることにより血液がドロドロになってしまい、血流が悪くなります。
すると身体全体に血液が行き届かなくなるので、身体の毒素や老廃物などの排出が悪くなります。
このような代謝がうまく行われない状態になると細胞の機能が低下し、免疫力や抵抗力が低下
することで病に侵されやすい身体となってしまいます。

そんな脂肪肝を予防するためには脂質の代謝を助ける作用があるビタミンB6が効果的です。

そして動脈硬化を予防する働きもあります。
ビタミンB6はビタミンB12や葉酸とともに動脈硬化の原因の1つである「ホモシステイン」という
物質を抑制する効果やコレステロール値を低下させる効果があります。

ビタミンB6が不足し、「ホモシステイン」が増えると動脈硬化やアルツハイマー病になるおそれが
あり、さらに動脈硬化により心筋梗塞や脳梗塞といった病を引き起こす恐れもあります。


他にもビタミンB6は神経の機能を正常に保つ働きがあります。
神経細胞間で情報を伝える神経伝達物質の合成する作用があり、ビタミンB6が不足すると
手足のしびれやけいれんなどが起こったりします。


また皮膚の調子や女性ホルモンを整える働きがあります。
ビタミンB6は身体中にタンパク質を供給する働きがあり、皮膚や粘膜の健康を保つ効果があります。
そのため不足すると肌荒れや口内炎といった症状があらわれます。
そして女性ホルモンの1つである「エストロゲン」に作用し、ホルモンのバランスを整える働きが
あるので、月経前症候群の症状を抑える効果があります。

月経前症候群の症状としては肩こりや腰痛、頭痛やイライラ、倦怠感や憂鬱感などがあります。


ではビタミンB6はどのような食材に含まれているのでしょうか?
[ビタミンB6を多く含む食材]
動物性食品:マグロカツオサケサバといった魚類、
牛レバー鶏肉など。

植物性食品:ニンニクバナナなど。

ちなみにバナナは1本にビタミンB6が1日の必要推奨量の
約半分が含まれており、手軽に摂取できる点でおすすめです。



なおビタミンB6は水溶性ビタミンのため、水に溶けやすい性質を持っています。
そしてビタミンB群は相互に補い合って働くため、ビタミンB6単独で摂取するよりも他のビタミンB群と
一緒に摂取する方が効果的です。




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「生食」と「加熱食」を併用する理由

前回、生食と加熱食を併用する意味について書きました。

今回はその理由について書いていきたいと思います。







①生食だけではストレスが生じる。

人間、極端な食事を続けているとストレスが生じます。
初めのうちは、生食だけのメニューを続けることに問題は
ないですが、長く続けばそれはストレスとなることもあります。

本来、健康のために行なっていることがストレスの原因と
なってしまっては本末転倒ですので、無理なく続けられる
ように加熱調理食も併用することを考える必要があります。




②生野菜や果物の栄養価低下。

今の野菜や果物は昔に比べて、様々な栄養素が減少しています。

なぜなら、土壌の変化、水質の悪化、空気の変化、日照の変化
など近年の環境破壊による影響によって、世界中の畑の質が
変化したからです。

こうした栄養素の減少により、生野菜や果物の食生活だけでは
栄養的に満たされないおそれがあります。
また、動物性タンパク質などの摂取が極めて不足してしまうと
いう問題もあります。


そこで肉類や魚類、卵などの食事で足りない栄養素を補うこと
を考える必要があります。



③煮た方が栄養価が高い食品もある。

食材の中には、加熱調理した方が栄養価が高まり、
消化によいものもあります。


例えば、干し大根や干し椎茸などは生のものよりも繊維や
ミネラルが豊富に含まれているので、これらを煮たものには
栄養素が大量に含まれています。

また、煮野菜にすると野菜の細胞が破壊され、内部の栄養が
吸収しやすくなり、消化も良いという利点があります。


残念ながら、加熱することで酵素は死んでしまいますが、
生の野菜や果物と併用してバランス良く食べれば、
栄養面からも消化面からも良い食事となるでしょう。









{関連記事はこちら}
[加熱食中心の食生活に注意]

生食と加熱食を併用する意味

今回は「生食と加熱食を併用する意味」というテーマです。









何度もお話ししていますが、私たちには「酵素」が必要不可欠です。

酵素は生野菜や果物など生のものに含まれています。
そして、熱に弱い性質であるため、加熱食には含まれていません。




では、生食だけの食事をすればよいのではないか?
という疑問が生じます。

確かに加熱食は酵素が含まれていないため、その食事中心
では身体にとって良いものではありません。

しかし、生食だけの食生活では様々な問題があるため、
加熱食との併用することが大事です。

その理由は次回にお伝えします。







{関連記事はこちら}
[酵素が含まれる食事を心掛ける]

酵素は食事から補うことが大切

今回は「酵素は食事から補うことが大切」というテーマです。








これまで、私たちの健康維持のためには「酵素」が必要不可欠で
あることをお話ししました。

そんな酵素を残存させるためには、消費する酵素を極力
少なくする方法
外部から酵素を補う方法の2つの方法があります。

とはいえ、酵素の消費量を減らすといっても限度があるため、
外部から酵素を摂り入れる必要があります。



そんな体外酵素として、「食物酵素」があります。

酵素はあらゆる動植物に存在するため、私たちは動植物を
食べることで知らず知らずのうちに食物酵素を摂取しているのです。

しかし、酵素は単純に肉や魚、野菜や果物などを食べることで
大量に得られるという訳ではありません。


というのも、酵素は「熱に弱い」という特性があり、
肉や魚、野菜などを加熱調理してしまうと、摂取できる
食物酵素は0ということになります。




現代社会の食事は、多くの加工食品や加熱調理した食品で
溢れています。
もちろん、生食による食中毒などのリスクもあるため、
仕方のないことなのかも知れません。

ただ、こうした食事のみでは食物酵素を摂り入れることは
できないので、食事全体の半分程度は生野菜や果物、
豆腐や漬物などの発酵食品、刺身などの生食を取り入れて
もらうことが大切なのです。








{関連記事はこちら}
[酵素の分類について]
[加熱食中心の生活に注意?]


酵素の浪費を抑えるためには?

今回は「酵素の浪費を抑えるためには?」というテーマです。







前回、健康であるためには、体内酵素をできる限り残存させる
必要があることがポイントとしました。


そのためには2つの方法があり、今回は「消費する酵素を
極力少なくする方法」について、少し説明していきたいと思います。

私たちの身体には「消化酵素」と「代謝酵素」があります。
消化酵素は食物を消化する役割の酵素であり、代謝酵素は歩く、
話すといった行動をはじめ、病気を治す免疫力や老化を防ぐ維持力、
細胞の入れ替えなどの新陳代謝の作業に欠かせない役割の酵素
です。

つまり、健康維持には代謝酵素が大きく関わっています。



ここで、消化酵素と代謝酵素の関係性が重要になってきます。
酵素の消費順は「消化酵素→代謝酵素」の順であり、
代謝酵素残存のポイントは消化酵素の消費にあるのです。

消化酵素がきちんと作業を行なっていれば、消化は完了します。
しかし、過食などの食生活により、消化作業が十分に行われなく
なってしまった場合には本来消化作業に加わらないはずの代謝酵素
までが必要となり、身体は代謝不良の状態になってしまうのです。



そうならないためにも、常日頃から正しい食生活に努めることが
酵素の浪費を抑えるポイントと言えるでしょう。







{関連記事はこちら}
[消化酵素の使い方次第で健康が左右される?]
[酵素不足による不調とは?]

1日2食の少食で免疫力を上げる

今回は「1日2食の少食で免疫力を上げる」というテーマです。







まず初めに、酵素について簡単に説明します。
身体の中に存在する酵素は大きく「消化酵素」「代謝酵素」
に分かれています。


消化酵素とは食べ物の消化などに使われる酵素であり、
代謝酵素とは私たちの生命活動に必要な酵素です。




また、酵素は「消化酵素→代謝酵素」の順で使われます。
そして、体内酵素の絶対量は人それぞれ決まっており
、無限に使えるわけではありません。



そのため、過食の方などは身体が食べ物の消化に手一杯の状態で
あるため、代謝酵素が足りずに身体の不調の招くおそれがあります。


一方、少食により食べ物の消化に必要な消化酵素を節約することが
出来れば、おのずと代謝酵素に回すことができるので、身体の免疫力
は高まり、病気に対する抵抗力や自然治癒力が高まります。









{関連記事はこちら}
[酵素の分類について]
[体内酵素のバランスが健康を左右する?]
[消化酵素を節約するためのポイントは?]

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