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心得21 「乳ガン検診の結果は、全て忘れなさい」 ~その③手術と放射線治療、どちらがいいのか?~

今回は「手術と放射線治療、どちらがいいのか?」
というテーマです。






子宮頸がんの治療を例にすると、日本の慣行は
1期~2期は手術、3期~4期には放射線治療です。

しかし世界では1期~4期の全てが放射線治療の対象となっています。

治療成績は1期と2A期では手術と放射線治療の生存率は同等、
2B期では放射線治療の方が優れている、と考えられています。




手術を選ぶと骨盤の中にあるリンパ節まで広く切除され、
周囲の膀胱や直腸を支配する神経も切れてしまうおそれが
あり、排尿・排便の機能に障害が起きる可能性もあります。

子宮がん切除手術を受けた患者さんの中には自力で排尿が
出来なくなり、カテーテルという管をその都度尿道に
差し込んで排尿している人が少なくありません。


放射線治療ならば、手術と比べものにならないほど
合併症や後遺症が軽く済みます。
特に1B期から2B期では、全摘術ではなく放射線治療
をするべきであると考えます。










<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

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