ブログ

心得26 よくある医療被害ケーススタディ ~ケース④~

[ケース④]手術後、MRSAに院内感染して症状が悪化し、歩けなくなった。


Q:50代の母が関節リウマチで手術を受けた後、
  耐性菌MRSAに感染して、症状が悪化しました。
  入院前は歩けたのに、今は下半身が全く動きません。 
  病院でこうなったのに、退院を再三せまられて納得できません。


A:MRSAは「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」の略で、
  ペニシリンなどの抗生物質が効かない病原菌です。
 
  抗生物質の濫用がたたって発生した細菌で、世界中で問題に
  なっていますが、日本ではこの細菌が住みついていない病院
  はないはずです。
  
  病気で体力の落ちた人や、手術を受けた人にとりつくと、
  抗生物質が効かないために病状が悪化しやすいのです。
  
  手術したあと歩けなくなったということは、股関節か膝関節
  の手術を受けられたのでしょう。
  関節は細菌感染に大変弱く、手術は無菌下で行われる必要があります。
  しかし、現実には不潔な手術室で手術しているところが多い。
  
  この患者さんに原因があって感染したわけではないので、
  病院が面倒を見る責任があります。
  そのため、病院が退院を迫るのはおかしな話であり、
  退院する必要はありません。




  

<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

過去の記事

全て見る