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胃の不調には3つの原因がある

今回は「胃の不調には3つの原因がある」というテーマです。

 
 

胃の不調は、生活の質や仕事の能率、幸福感などを大きく落としてしまいます。
そうならないために、「胃力」を高めることで胃を健康にすることが大切です。

 

胃の不調の原因は次の3つです。

①胃酸力

②胃運動力

③抗ストレス力

 

ひとつずつ説明していきましょう。

①胃酸力

胃酸が出過ぎている人は、胃カメラで腫瘍もなく、ガンもないのにも関わらず、胃が痛いと感じるのです。

これを、胃の「知覚過敏」と呼びます。

 

例えば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍もなく、ガンもないのに胃が痛むことはよくある話なのです。

胃酸が出過ぎていると、潰瘍がないのに胃は痛むのです。

 

ですから、逆に胃カメラの結果が全てではない、ということが大切です。

もちろん、ガンがないか腫瘍がないか、胃カメラで調べることは極めて重要です。

しかし、胃カメラで何もないからと言って、何もしなくてもいいということではないのです。

症状が大切です。

痛みを感じる患者さんには、胃酸を抑える努力をしてもらうことで、痛みも楽になり、患者さんも救われるのです。

 

②胃運動力

胃の動きの鈍い人が感じる症状は、胃のもたれ、胃の重い感じ、吐き気などです。

これを胃の「運動不全」と呼びます。

 

胃カメラで異常がなくても、もたれ、何か重苦しい感じなどを感じたら、胃の動きを改善する工夫(脂肪を控え、運動して自律神経を整える)をすると、すっきりした気持ちで生活を送ることができます。

 

③抗ストレス力

胃酸を抑え、胃の動きを高め、それでも改善されないとき、考えなくてはならないのは、知らない間にかかってきているストレスや過労です。

 

ピロリ菌がある人にストレスがかかると、簡単に腫瘍ができてしまいます。

逆にピロリ菌がいなければ、少々のストレスがかかっても腫瘍はできないことがわかっていますので、その点では安心できます。

 

ストレスを感じる前に積極的にストレスを解消し、常に溜め込まないような工夫をしましょう。

ただ、過大なストレスで腫瘍になることも、ままありますので注意しなくてはなりません。




<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

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