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消化不良の原因  ⑨アルコール、タバコの喫煙、ストレス ~その3 アルコールにより失われる栄養素について ⑤マグネシウム~

続いての栄養素は「マグネシウム」です。


マグネシウム
マグネシウムはアルコールの摂取により尿と一緒に必要以上に排出されてしまう、
私たちの身体に必要な栄養素の1つです。

働きとしては次のようなものがあります。
1つ目はマグネシウムは体内の約300種類の酵素を活性化させる「補酵素」としての役割を
果たすので、私たちの人間の身体を健康に保つために非常に重要な働きをします。


2つ目は骨や歯の形成の働きがあります。
骨や歯といえばカルシウムというイメージが強いと思います。
確かに骨や歯の形成にはカルシウムが必要ですが、マグネシウムも共に骨の構成成分と
して必要なものであり、骨の組織を維持する働き
があります。
具体的には骨の中にカルシウムの結晶を作るのに必要な酵素を助けたり、カルシウムが
骨や歯に行き届くように調整する働き
などがあります。
このようにマグネシウムとカルシウムは密接な関係にあるので、マグネシウムが減少して
しまうとカルシウムは骨内でうまく機能しなくなってしまい、骨量が減ってしまうため健康で
丈夫な骨を保つことができなくなり、骨粗しょう症といった病になるおそれが生じます。


3つ目は筋肉の働きを調整する働きがあります。
マグネシウムには血液中のカルシウムの量を調整する働きがあり、この働きが筋肉の
働きの調整に大きく関わっています。
どういう事かというとカルシウムは筋肉の収縮、マグネシウムは筋肉の弛緩に関わっており、
不足してしまうと収縮と弛緩のバランスが崩れてしまい、筋肉がうまく働かなくなってしまいます。
すると身体に痙攣が起きたり、心臓や血管がうまく収縮できずに心筋梗塞、心疾患といった病を
引き起こすおそれがあります。


4つ目は血圧を調整する働きがあります。
マグネシウムは血管を拡張する働きがあるので血圧を下げたり、血管が詰まったりすることを
防ぐことができ、正常な血圧の維持や血液の循環を保つことができます。

なので不足してしまうと血管の収縮が起こり、血圧が上がってしまい高血圧になるおそれが
生じます。


5つ目は肥満や生活習慣病を予防する働きがあります。
マグネシウムは体内の善玉コレステロールを増加させる働きがあるといわれ、慢性的な不足は
肥満を引き起こすおそれがあります。

またマグネシウムの不足はインスリンの機能の低下を招き、糖質と脂質の代謝が悪くなることで
血糖値が上昇します。
すると糖尿病や動脈硬化、虚血性心疾患などの生活習慣病のリスクが高まります。


6つ目は精神安定の働きがあります。
マグネシウムは精神安定に関わる神経伝達物質の生成に必要な栄養素であり、抗ストレス
ホルモンを作り出す副腎皮質の機能を助ける働きもします。

そのため「抗ストレスミネラル」とも呼ばれています。
なので不足してしまうと憂鬱な気分になったり、イライラや神経過敏、不安感などの症状が
あらわれてきます。



ではマグネシウムはどのような食材に含まれているのでしょうか?
[マグネシウムを多く含む食品]
動物性食品:イクラハマグリカキ干しエビ貝類など。

植物性食品:あおさひじきわかめのりゴマアーモンド
      大豆ほうれん草など。





マグネシウムはカルシウムと密接な関係であるため、この2つの栄養素をバランスよく
摂取することが大事
です。
マグネシウム:カルシウム=1:2の割合が理想的とされており、このバランスが保たれて
いると心臓や血管などの機能を正常に保ち、丈夫な骨や歯を保つことができます。


他に摂取のポイントとしてはお酢トマト梅干し果物ヨーグルトワインなどの酸味のある
ものに含まれる有機酸にはマグネシウムを含むミネラル類の吸収率をよくする働きがある
ため一緒に摂るとよいです。
またヨーグルトに含まれるビフィズス菌はちみつに含まれるオリゴ糖などもマグネシウムの
吸収を高める働きがあるのでおすすめです。


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