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心得3 医者によく行く人ほど、早死にする ~その①医療に満足すると死亡率が高い?~

今回は「医療に満足すると死亡率が高い?」という
一見すると不思議なテーマです。





アメリカの医師会が出している有名な雑誌に2012年、
「満足の代償」という記事が載り、大きな反響を呼びました。

興味深いデータとして、医療保険に入っているアメリカ人5万人以上の
医療費と健康の関係を調べるため、5年がかりでリサーチしたところ、
驚きの結果が出たのです。


それは5万人が病院に行った回数は平均して年5回ぐらい。
そして1年間に受けた医療サービスに対する患者の「満足度」を、

①話を注意深く聞いてくれるか
②理解しやすい言葉で説明してくれるか
③患者自身が話したことを尊重してくれるか
④十分な時間をかけたか
⑤医療スタッフから受けたサービスは満足か


という5つの項目別に評価してもらいました。



当然のことながら、親切な病院や医者に恵まれて、丁寧な医療を
受けている人ほど満足度は高くなります。

このアンケートの結果を4ランクに分けたところ、満足度が一番高い
グループは一番低いグループよりも入院日数が9%多く、医療や薬に
使うお金も9%多いことがわかりました。


そして医療に満足している人は、身体に何かあると医者に診てもらい、
よく薬を飲んで、早めに入院していました。


ところが4~5年追跡したところ、満足度が一番高いグループは一番低い
グループに比べて、死亡率が26%も高かった
というのです。

それは、病院や薬にたくさんお金を使い、長く入院するほど寿命が縮む
という不思議な結果であったのです。






<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

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