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心得39 よく歩く人ほどボケにくい? ~その①「廃用症候群」をやっつけろ~

今回は「廃用症候群をやっつけろ」というテーマです。







まず初めに大事なこととして、人生を元気に全うする秘訣は
「身体を動かし続け、使い続ける」ことです。



例えば、家は住む人がいなくなるとたちまち生気を失ったかの
ように廃屋のようになってしまいます。

人間も病気やケガなど様々な理由で心身脳の動きが低下すると、
みるみる衰えて「廃用症候群」と呼ばれる機能不全状態に陥ります。



わかりやすい例としては「筋肉」です。

筋肉は、よく使っていると高齢になっても日々太くなり、
強さが増すことがわかっています。
脳の神経細胞も良く考えたり、感じ続ける限り、日々活発に
活動し続けます。

逆に、筋肉は使わないとすぐにやせ衰えます。
全く使わないと筋力は1日に3%以上も低下し続け、高齢の場合は
1ヶ月寝たきりでいるとほとんどの人が歩けなくなります。

「風邪をひいて寝込んだ」・「足をくじいてしばらく動けなかった」
などの些細なアクシデントも廃用症候群の引き金となります。
その影響は骨や関節、皮膚、脳、心臓、肺など全身に及びます。




人間の下半身には身体全体の筋肉の3分の2がついており、
脳幹と繋がっています。

脳幹には呼吸、血圧、体温などの調節中枢があり、
ホメオスタシス(体温を一定に保つなどの人体の恒常性)が
キープされるほか、網様体(網のように絡み合った神経系であり、
ここを刺激すると催眠から目覚めたり、意識がはっきりしたりする)
機能を高める、自律神経を司るなどの働きをしています。

よく「脳死」という言葉を耳にしますが、これは脳幹の死
のことを意味します。
その意味で脳幹は生きていくために絶対欠かせない命の大黒柱です。



人間は歩くとき、足の裏や下半身の様々な筋肉からの神経刺激が
大脳新皮質の感覚野(手足の動きなど運動の認識が行われる)に
伝わり、その過程で脳幹を刺激します。
また歩行中には、脳全体の血行が良くなります。

そのため、「歩けなくなる」ことは「脳がよく働かなくなる」
こと
でもあるのです。
刺激のない生活により意欲の低下を招き、喜怒哀楽も会話も
減ると、廃用症候群は一気に悪化します。

しかし、逆に努力によって廃用症候群から「生還」する人も大勢います。









<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム


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