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心得43 喜怒哀楽が強い人ほどボケない? ~五感を通して、ボケを防ぐ?~

今回は「五感を通して、ボケを防ぐ?」というテーマです。





「ボケは孤独病」とも言われます。

例えば、一日中ひとりでテレビを見ているのが日常になると、
人はみるみるボケていきます。

なぜなら、テレビを見ているときの脳が完全に受け身の状態であり、
これはボーッとしていることと同じことのため、脳が衰えてくるのです。

また、手足もほとんど動かさないので身体も衰えてきます。


しかし、同じひとりでも「孫にプレゼントしようと思い編み物をする」・
「懸賞が好きで暇さえあれば応募ハガキを書いている」・「お菓子を
焼いて友達に配る」など、それぞれ楽しみがあって手足と脳をよく
使っている人はボケにくいのです。





話は少し変わりますが、脳の中で記憶を司っているのは「海馬」
というタツノオトシゴのような形をした器官ですが、もうひとつ
記憶に関わる「扁桃体」という器官があります。

扁桃体は五感を通して脳に入った情報への、「好き」・「嫌い」・
「嬉しい」・「怖い」などの情動反応、まさに喜怒哀楽を処理しています。


この扁桃体と結びついた「最高にワクワクした」・「涙が止まらなかった」
・「足がすくんで動かなかった」などの心を強く動かされた体験は、
記憶に深く刻まれて、いつまでも覚えています。
逆に、心が動かなかったことはすぐに忘れてしまう。

何かを覚えるときも「どうしても知りたい」思いが強かったり、
「この試験を落としたら落第」のようなプレッシャーがあったり
すると記憶力が一気に高まります。


つまり、喜怒哀楽が強いほど脳は素晴らしく活性化して、
記憶の引き出しも増えるということです。


ボケを防ぐには、意識して喜怒哀楽の振り幅を大きくして、
色々なことに好奇心を持ち、笑ったり涙してください。


五感を萎びさせないことが、脳を萎びさせない秘訣でもあるのです。







<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

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