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心得45 いきなり進行ガンが見つかったらどうするか? ~ガンを宣告されたときの対処法①~

今回は「ガンを宣告されたときの対処法①」というテーマです。







Q:胃ガンと診断された

60歳の男性です。
急にものを食べられなくなったので、内視鏡検査を
受けたら胃ガンで胃の出口が狭くなっていました。
CT検査で肝臓に2ヶ所転移巣が見つかり、
手術と抗ガン剤治療をすすめられています。
どうしたらよいでしょうか?




A:治るのを諦めるのが第一歩

日本の外科医の多くは肝転移があっても、
胃の摘出術をすすめます。

しかし、全摘はもちろん、部分的に切り取っても
QOL(生活の質)が落ち、命を縮めます。
そのため、切除手術はおすすめできません。

そして、この場合は抗ガン剤治療も受けないのが最善策です。
なぜなら、胃ガンに有効な(延命効果のある)化学療法は
ないからです。


では、どうするか?
身もふたもない言い方ですが、治るのを諦めることが第一歩です。
なぜなら、治そうと思うと無意味な治療に走り、
その結果として命と財産を損ねるからです。

そして、症状緩和や延命という現実的な目標を立てるべきです。

この場合は、口から食べられるようにすることが大切です。
例えば、狭さく部位を迂回して、食道を胃あるいは
小腸につなぐバイパス手術です。
ただ、開腹するまで腹膜転移の有無がわかりらないため、
仮に腹膜にも転移していたら、開腹しただけ損することになります。

第2の方法は、ステント挿入術
網目状になった金属製の筒を折り畳むと細い棒のようになります。
内視鏡で見ながら、この棒をガン腫瘤で狭くなった胃幽門(出口)
に挿入、先を十二指腸へ届かせます。
ステントを開く(傘を開くイメージ)と、腫瘤が押しのけられ、
胃と十二指腸の間にトンネルができ、経口摂取が可能になるのです。









<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

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