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降圧剤をやめたら、血圧が下がることがある

今回は「降圧剤をやめたら、血圧が下がることがある」というテーマです。

 

 

 

薬をやめたら、血圧はどうなるのでしょうか?

 

①高くなる場合

②そのままの場合

③下がる場合

3つに分かれます。

 

 

①の高くなる場合では、高血圧と言われた人が薬を飲んでいるのですから、降圧剤をやめれば血圧が高くなるのは当然の話です。

 

しかし、血圧が高くなるといっても、ロケットを打ち上げたかのようにドーンを高くなることはなく、身体の調節機構によってあるべき血圧に戻るだけです。

 

というのも、そもそも健康な人が検査で指摘される血圧値は、その人の身体が「これがベスト」とみなして調節した結果だからです。

 

それなのに今は、年齢に関係なく「上の血圧は〇〇が上限」と言われて、健康な人があたかも「病人」のように仕立てられている現状です。

 

また、医師や看護師に測られると緊張して、血圧が高くなってしまう「白衣性高血圧」という現象があるので、医療機関での測定値は信用せず、自宅で測った血圧を目安にしましょう。

 

 

③の下がる場合では、身体が降圧剤に一生懸命に抵抗していたことが考えられます。

 

まず、降圧剤で無理やり血圧を下げられそうになると、身体の調節機構はそれを察知し、下げてなるものかと色々な仕組みを通じて、血圧を今まで通り保とうとする。

 

そうして、血圧が下がらない場合には医師は第2、第3の降圧剤を処方し、身体は負担を強いられます。

 

このとき、身体が降圧剤に抵抗していた場合は、薬をやめるとあたかも重しが取れたかのように、身体はリラックスすることの影響で血圧が下がるケースがあるのだろうと考えられるのです。






<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠

 


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