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ピロリ菌を除菌すれば、胃ガンになる確率は減る?

今回は「ピロリ菌を除菌すれば、胃ガンになる確率は減る?」というテーマです。
 
 
胃ガンはピロリ菌という細菌を抗生物質の内服により、除菌することで予防できます。
 
ピロリ菌に感染している人の胃には、慢性胃炎が必ず起こりますが、ほとんどの人では無症状です。
静かに進行して、慢性萎縮性胃炎を経て、胃ガンやポリープ、胃・十二指腸潰瘍など様々な病気をもたらします。
50歳以上の日本人の8割がピロリ菌に感染しており、これが日本人に胃ガンが非常に多い原因です。
実に年間10万人が胃ガンになり、5万人が胃ガンで死亡しています。
 
しかし、冒頭でも述べた通り、抗生物質を内服して、ピロリ菌を除菌すると胃ガンになる確率は減少します。
一度、胃ガンを発症した胃粘膜でさえ、胃ガンの再発率が3分の1になることがわかっているのです。
 
若い年齢で除菌するほど、胃ガン予防の効果が高いこともわかっています。
40歳までに除菌すると、胃ガン予防効果が劇的に現れます。

かといって、50歳以上でも胃ガン予防効果はありますので、積極的な除菌が有効です。
大人になってから一旦除菌してしまえば、再感染する確率は非常に低いのです。
 



<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

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