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骨の強さ=骨密度+骨質

今回は「骨の強さ=骨密度+骨質」というテーマです。
 
 
前回、骨の強さは骨密度だけではなく、骨質も重要であるということをお話しました。
 
⚫️骨の強さ=骨密度(70%)+骨質(30%)
 
これを建物に例えると、建物の鉄筋の数(骨密度)だけ増やしても、その鉄筋の上に塗るセメントの質(骨質)が良くないと、建物の強度は上がらないのと同じです。
 
このセメントの質(骨質)の敵が、「ペントシジン」と「ホモシステイン」という老化物質であることがわかっています。
 
ペントシジンは血糖値が高いとできる物質であり、生成されるとこれが骨を傷め、骨質を障害します。
つまり、血糖が高いことは骨にも良くないのです。
 
食後1時間の血糖値を上げないように、食事はまず野菜から食べるようにします。
そして、野菜を食べてから白米やじゃがいも、とうもろこしなどの急激に血糖を上げやすい食べ物(GIの高い食べ物)を食べるようにすることが大切です。
 
血糖は単に平均値を下げることも大切ですが、血糖の変動を小さくすることも重要です。
血糖の変動が大きいことを「血糖スパイク」と言いますが、これによって身体を様々な病気に導くことがわかっています。
特に日本人には食後の高血糖が多いです。
 
※「糖化」といって、人間は血糖が高いとその糖と身体のタンパク質が結合し、タンパク質がボロボロになってしまいます。
 
ですから、食後1時間の血糖値を上げないような食事が非常に重要です。
 
 
さて、この悪玉の「ペントシジン」や「ホモシステイン」を撃退するのが、なんと「葉酸」です。
葉酸を2年間服用し続けると、「ペントシジン」が低下し、骨質が明らかに改善、骨折率が低下したことが証明されています。
 
サプリメントとして「葉酸」を摂ることは骨にも良く、骨の質を保てば寝たきりにならず、アンチエイジングな生活を送ることが出来ます。



<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

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