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舌マッサージであなたの身体はよみがえる?

今回は「舌マッサージであなたの身体はよみがえる?」というテーマです。

 

 

口や舌を活性化することが、脳の老化防止に重要なこととわかってきました。

なぜなら、口や舌に関係した脳の感覚細胞の量が非常に多いため、刺激することで脳も活性化するからです。

 

舌のアンチエイジングの話はあまり聞いたことがないかも知れませんが、舌をはじめとする口の中を若々しく保つことは長寿に重要なことがわかってきました。

 

実は歳をとってくると、舌の筋肉が薄くなってくるのです。

以前お話しした、胃がピロリ菌感染による病的老化で薄くなるのと同様に、舌にも老化が起こることで薄くなるのです。

 

また、手足の筋肉が加齢とともに弱くなる(サルコペニア)のと同様に、舌の筋肉もサルコペニアを起こすのです。

介護を必要としない自立している人の舌は厚いことがわかっています。

 

●この舌が薄くなることが、なぜ寿命を短くするのか?

日本人の死因の1位はガン、2位が心臓の病気、3位が脳の病気、4位が肺炎です。

5位に位置するのは「不慮の事故」ですが、不慮の事故の中で最も多いのが「窒息」で、交通事故死よりも多いのです。

その理由として、高齢になり、舌の筋肉が衰えると飲み込みが悪くなり、結果として誤嚥を引き起こし、気管に食べ物を詰まらせて、窒息を起こすのです。

 

ぜひ時間があるときに、舌で上顎を持ち上げるように緊張させる運動(舌の筋トレ)をしましょう。

 

 

また、唾液が少なくてお困りの人は「舌マッサージ」がおすすめです。

①うがいをして口の中を湿らせる。

②口腔用の保湿ジェルを指につけて、舌の表面をくまなく蛇行させて、刺激するようにゆっくりマッサージする。

③口の天井(口蓋部)や舌の下の部分、頬の粘膜もマッサージする。

 

これを1か月続けると、舌下腺、顎下腺、エブネル腺といった唾液腺が刺激され、舌はツヤツヤに若返り、唾液もよく出て、消化も良くなり、口臭が減り、味覚異常や舌の痛みなどが劇的に改善する人が多いのです。




<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

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