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酵素栄養学とは? ~食べ物の組み合わせには意味がある~

今回は、食べ物の組み合わせについて書いていきたいと思います。
私たちは普段の食事の中で何気なく食べ物をうまく組み合わせて食べています。

例えば、サンマやサバなどの焼き魚に添えられる大根おろし
食卓でよく見かける光景であり、何気なく食べていると思いますが、
この組み合わせは単に盛り付けの見栄えを良くしていると
いうわけではありません。


実は大根にはジアスターゼという消化酵素が含まれています。
このジアスターゼには魚のタンパク質の消化を助ける働きがあるので、
この組み合わせを食べることで体内にある「消化酵素」を節約
することができ、その分「代謝酵素」に回すことができます。

そして、ジアスターゼは酵素であるので熱に弱く、「生」のまま
すりおろすことで消化を助ける効果を得ることができるのです。

また、大根はすりおろすとイソチオシアネートという辛味成分が生成されます。
イソチオシアネートには抗菌作用があり食中毒の予防に役立ったり、
発がん物質を中和する酵素を活性化させる働きなどがあります。







その他にも、とんかつなどの揚げ物に添えられるキャベツの千切り
これも消化促進の意味で実に効果的な組み合わせです。





キャベツにも肉のタンパク質の消化に役立つ酵素が
含まれており、さらにキャベツ特有の成分である
ビタミンU(キャベジン)も含まれています。

ビタミンU(キャベジン)は胃酸過多によるむかつきを抑え、
胃腸を保護して消化・吸収も助けてくれる作用があります。

その他に食物繊維を多く含んでおり、食物繊維は
糖や脂肪の吸収を抑制する作用がある
ため、
とんかつの油分の吸収を抑えます。


また、酢豚にパイナップル
これは好き嫌いが分かれそうですが、これも入れる理由があります。






パイナップルにはブロメリンという酵素が含まれており
この消化酵素もタンパク質を分解する作用があり、
消化吸収を高めることができるので胃腸の負担を抑えられます。

また、ブロメリンには肉を柔らかくする働きもあります。
ただしブロメリンは酵素の為、熱に弱いので60度以上で
加熱すると効果が失われてしまいます。

缶詰のパイナップルでは加熱処理がされているので、効果を
活かすためには「生」のパイナップルを使用した方がいいでしょう。

                 そして、パイナップルに含まれる食物繊維には便通を促進し、
                 コレステロールや身体の毒素を排出する作用があるので、
                 老化を予防したり食べ過ぎを防いだりもします。


このように食べ物の組み合わせには様々な効果・作用があります。
これらの組み合わせは昔からあるものですが、その当時には消化酵素の作用を
理解して食べていたわけではなく、経験的にこの組み合わせが良いとして定着
していったと考えられます。

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