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酵素栄養学とは? ~酵素は職人気質な性質?~

「酵素」は私たちの身体の中で起こる全ての化学反応、生物反応に関わるものであり、
酵素なしでは消化吸収することもできませんし、呼吸をする・歩く・話す・笑うといった
あらゆる生命活動を行うことができません。

私たちは生きるために毎日食事を摂り、その食材に
含まれる栄養素を消化し、体内に吸収することで
エネルギーへと変換しています。
この消化吸収には「消化酵素」が使われています。
そして体内に吸収された栄養素が様々な活動を
営む際に、「代謝酵素」がその媒介を行います。
つまり栄養素をいくら摂ったとしても、「酵素」が
                 なければその栄養素をエネルギーに変えることもできず、
                 体内でうまく使うこともできないのです。


今回はその酵素の特徴的な性質について書いていきます。
「酵素」には特徴的な性質が2つあります。
1つ目の性質として、それぞれの酵素は決まった役割が存在しており、
原則として酵素は1つの物質に1つの働きしか行わないという性質です。
例えば、アミラーゼという酵素は炭水化物の消化だけを行ってブドウ糖にする働きを持ち、
プロテアーゼという酵素はタンパク質の消化だけを行ってアミノ酸にする働きを持ち、
リパーゼという酵素は脂肪の消化だけを行って脂肪酸にする働きを持ちます。
そのため、ある働きをする酵素が欠乏したときには生命活動に支障をきたすこともあります。
また病気の中には酵素欠損が原因とされるものもあるといわれます。

そして2つ目の性質として、酵素は働く条件がありその条件下でなければ
働かないという性質
があります。
主な条件として温度pH(水素イオン指数)が関係します。
酵素ごとに働く温度とpHは異なりますが、一般に最適温度は35~40℃で、
最適pHは7(中性)とされています。

このように「酵素」は一つのことに対してのみ働き、おまけに自分の好きな
環境でないと働かないという頑固な職人のような性質を持ちます。

話が少し逸れますが、人間の体温は37℃前後です。
ということは酵素の働く温度としては最適な状態なので、
消化酵素や代謝酵素がしっかりと機能します。
しかし、冷えなどにより体温が下がってしまうと
酵素の働きが低下してくるので、免疫力の低下や
病気になりやすくなります。

つまり重要なことは身体の酵素の働きを保つためには、
                 身体を冷やさないように適度な運動を行ったり、
                 身体を温めることで体温を適切に維持することです。




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