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ブドウ糖果糖液糖の問題点 〜①急激に血糖値が上がる怖さ〜

今回は「ブドウ糖果糖液糖による急激な血糖値の上昇」というテーマです。

 

 

様々な製品に使用されている便利な「ブドウ糖果糖液糖」ですが、問題点があります。

 

それは、血糖値を急激に上げてしまうことです。

 

砂糖も血糖値を上げると言われますが、砂糖の方は体内でブドウ糖と果糖の2つに分かれて吸収されていきます。

 

しかし、「ブドウ糖果糖液糖」は最初からブドウ糖と果糖に分かれているため、あっという間に吸収されて血糖値が跳ね上がってしまうのです。

 

言ってしまえば点滴と同じなのです。

点滴には、栄養分としてブドウ糖が入っています。

ブドウ糖というのは、人間の一番単純なエネルギー源なので、身体が弱ったときには最適なのです。

 

しかし、点滴のブドウ糖の濃度というのは全体量からすれば、0.5%未満です。

ですが、「粉で作った」ジュースなどは大量の糖分を体内に一気に入れてしまうことになります。

 

例えば500mlの飲料には「ブドウ糖果糖液糖」が60ml以上は含まれています。

つまり、500mlのペットボトルの内、なんと1割以上がシロップ(糖分)なのです。

粉末に計算すれば、ブドウ糖として25g以上、果糖として20g以上入っています。

 

実際、お皿に乗せると山盛りの量です。

たった1本のジュースに、これだけの糖分が入っているという恐怖です。

空腹時にこんな糖度の高いものを飲んだら、血糖値がどれだけ上がってしまうのか。

想像しただけで恐ろしいですね。

 




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

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ブドウ糖果糖液糖の問題点 〜➁身体を蝕む怖さ〜

今回は「ブドウ糖果糖液糖により、身体が蝕まれていく怖さ」というテーマです。

 

 

ブドウ糖果糖液糖による、血糖値の急激な上昇は糖尿病の引き金にもなります。

 

最近では、小学生や中学生でも糖尿病になる子供が増えています。

これは、ブドウ糖の摂りすぎでインシュリンがおかしくなっているからです。

 

古来より、私たち日本人は米からブドウ糖を摂取してきました。

米のデンプンは、体内でゆっくりと分解されてブドウ糖に変わり、エネルギー源となります。

それならば、血糖値が急上昇することもありません。

 

しかし、最初からブドウ糖に分解されたものを一気に摂取するということは、長い歴史の中でこれまで経験したことがないことです。

 

 

また、ブドウ糖果糖液糖にはカロリーの過剰摂取という問題もあります。

 

ペットボトル1本(500ml)のジュースには、砂糖50g相当のカロリー、すなわち200kcal(ポテトチップス半袋分)が入っています。

 

そんな「ブドウ糖果糖液糖」が大量に入った飲み物やお菓子ばかりを食べることで、1日に必要なカロリーの大半を摂取してしまう。

 

 

甘味料として使われる添加物として、「サッカリン」は発ガン性を疑われていますし、「アスパルテーム」もフェニルケトン尿症などの問題があると言われています。

毒性という意味では、こうした添加物の方が高いかもしれませんが、「ブドウ糖果糖液糖」には緩やかに、しかし確実に私たちの身体を蝕んでいくという怖さがあります。

 

ジュースやアミノ酸飲料、缶コーヒーなどの飲料の他、ラムネやアイスクリーム、キャンディやグミなどお菓子には、ほとんどと言っていいほど「ブドウ糖果糖液糖」が大量に使われています。

 

それは、「甘いものの食べ過ぎは虫歯になる」というレベルの話ではないのです。


<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

ジュースと相性のよい「ブドウ糖果糖液糖」

今回は「ジュースと相性のよいブドウ糖果糖液糖」というテーマです。

 

 

前回、ジュースの作り方の話の中に、甘味をつけるために「ブドウ糖果糖液糖」を使用すると書きました。

 

なぜ、甘味をつけるのに一般的な砂糖ではなく、ブドウ糖果糖液糖というものを使用するのでしょうか?

それにはいくつかの利点があるからです。

 

確かに、少し前まではジュースの甘味は砂糖でつけていたのですが、砂糖の甘味は重いので、今では「ブドウ糖果糖液糖」を使うようになってきています。

 

また、ブドウ糖果糖液糖は安いデンプンから作られるもので、コスト面からも急激に需要が増えました。

 

そして、味は子供が好きな爽やかな甘味なので、ジュースやコーヒー飲料、様々なタレなどに甘味をつけるのに都合が良いのです。

逆に、チョコレートなど重い甘味を出したいときには砂糖の方が良いのです。

 

さらに、ブドウ糖果糖液糖は液体であるため、砂糖のように製造過程で一度溶かす必要がなく、作業性が良いのです。

なお、ブドウ糖果糖液糖の成分はブドウ糖と果糖ですから、ジュースなどと相性が良いため、飲料メーカーはこぞってこれを使うようになったのです。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

魔法の色水 〜ジュースはこうして作られる〜

今回は「魔法の色水」というテーマです。

 

 

皆さんが普段目にして、手に取っている「ジュース」。

これはどのように作られているかご存知ですか?

 

例えば、無果汁のレモンジュースの場合には、水に黄4号の着色料を入れて溶かし、きれいなレモン色の色水を作ります。

 

このままではただの黄色い水なので、次に酸味料を投入し、アスコルビン酸(ビタミンC)やクエン酸も加えます。

 

そして、甘味を付けるためにブドウ糖果糖液糖を加え、レモンの香りとしてレモン香料も入れます。

 

最後に粉末セルロースを入れます。

これにより、色を少し濁らせることで本物の果物ジュースらしい雰囲気を作り出すのです。

 

 

また、メロンジュースを作るときは緑色なので、2つの色を混ぜ合わせて作ります。

絵の具と同じ要領で、青色(1)の着色料を入れてから、次に黄色(4号)の着色料を入れます。

そして、これらの着色料は石油から作られています。

 

こうして作られたジュースを飲みたいですか?と聞いても大抵は飲みたいと思わないですよね。

しかし、実際には私たちが普段目にして、手に取っているジュースはこうして作られているのです。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

たんぱく加水分解物が味覚を崩壊させる 〜②味覚の破壊〜

今回は「たんぱく加水分解物による味覚の破壊」というテーマです。

 

 

たんぱく加水分解物は、肉や大豆などのタンパク質を分解して作られるアミノ酸であり、私たち日本人は元来、味噌や醤油などアミノ酸に旨みを感じる食文化を持っていたため、広く普及してきました。

 

そして、たんぱく加水分解物というのは非常に濃厚で強い味なのですが、問題はこの濃い味を「美味しい」と覚えてしまうことなのです。

 

日本人が大好きな味ですが、一度この味を知ってしまったら、野菜や本来の天然のだしなど、淡白な味を「美味しい」と思えなくなります。

つまり、味覚が麻痺してしまうのです。

天然の味がわからなくなり、人工的に作られた旨味でなければ「美味しい」と思えなくなるというところに問題があるのです。

 

本物の素材の味を美味しいと思わなくなり、「化学調味料」や「たんぱく加水分解物」をたっぷり使った加工食品にしか旨みを感じないという恐ろしいことが起きるのです。

 

以前話した通り、旨みのベースとしての3点セットである、「塩」・「化学調味料」・「たんぱく加水分解物」に風味をつけるエキス類を加えることで、粉末スープやスナック菓子、出汁の素など様々なものが作れます。

 

よくお母さんが子供にインスタントラーメンやスナック菓子はよくないと言っていますが、そう言いながらも、味噌汁や鍋物に使用する出汁の素で既に味のベースを教えてしまっているのです。

また、レトルト食品やお惣菜も同じように、3点セットがベースとなって構成されています。

 

つまり、お母さん自身は気づいていないかも知れませんが、言っていることとやっていることが全然違うのです。

その矛盾にどうか気付き、味覚の破壊を防いで欲しいのです。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

たんぱく加水分解物は安全か? 〜①安全性〜

今回は「たんぱく加水分解物の安全性」というテーマです。

 

 

「たんぱく加水分解物」を作るには、酵素を使う方法と塩酸を使う方法があると述べましたが、問題なのは後者の「塩酸分解」の方です。

 

たんぱく加水分解物のヒントとなっているのが、味噌と醤油です。

醤油の旨みは何かといったら、大豆のタンパク質が麹で分解されて出来たアミノ酸なのです。

とすれば、タンパク質を酸で分解してしまえば旨みの素が出来るだろうということから、「たんぱく加水分解物」は作られるようになりました。

 

しかし、醤油や味噌が麹でゆっくりタンパク質を分解していくのに対して、こちらは塩酸で強引にアミノ酸分解してしまいます。

 

 

そこで問題になるのは塩酸を使うこと。

塩酸は言うまでもなく劇薬ですが、これを使うことによって「塩素化合物」が出来てしまう恐れがあるのです。

「塩素化合物」はたんぱく加水分解物を作るときの副産物といってもよいものですが、発ガン性が疑われている物質です。

 

現にメーカーでは「たんぱく加水分解物」に「塩素化合物」がどのぐらい入っているかを厳しくチェックしており、それはメーカー自身もその安全性を問題視している何よりの証拠と言えるのではないでしょうか。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

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