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酵素を補佐する栄養素 〜マグネシウム〜
酵素が体内で活動するとき、全て単体で働くのかというと、そうでない場合もあります。
その中には、補佐する仲間を必要とする酵素などがあります。
そんな酵素の補佐的栄養素の1つにマグネシウムがあり、酵素と一緒になって消化や代謝を助けてくれます。
酵素が大量に消費されてしまう悪い食生活の例として、「加熱調理中心の食事」・「肉や魚、卵の過剰摂取」・「酸化した油」・「白砂糖の過剰摂取」・「喫煙」・「アルコール」・「ストレス」などがあります。
こんな状況が続くときには酵素の浪費だけでなく、同時に細胞内のマグネシウムなどのミネラルも減少しているのです。
上記のような乱れた食生活により、マグネシウムが過剰に消費されると体内では奇妙な現象が起こります。
それは細胞内でマグネシウムが減ったところに、外部からカルシウムが入り込んでしまうというものです。
細胞内に許容範囲を超えた量のカルシウムが存在していると、細胞は異常に緊張してしまい、痙攣や収縮を起こします。
こうした細胞内で起こった異常は身体に様々な影響を及ぼします。
<一例として>
筋肉:筋肉痛や肩こり、関節炎など。
心臓:狭心症や不整脈など。
子宮:生理不順や内膜症など。
気管支:気管支炎や喘息など。
動脈:高血圧や動脈硬化、心筋梗塞など。
神経:偏頭痛など。
これらの症状は体内の潜在酵素とともに、マグネシウムが激減したことによる弊害と言えるでしょう。
{関連記事はこちら}
[補酵素について]
[マグネシウムについて]
(きばこ酵素風呂) 2021年3月22日 19:31
1日2食への道順 〜第一ステップ〜
1日2食へ変化するには、いくつかの段階を踏んでいく
必要があります。
今回はその第一歩ともいえる、第一ステップについて
説明していきます。
第一ステップは「間食、夜食をやめる」ことです。
1日2食の少食を始めるにあたり、準備段階として
間食や夜食をやめることが大事なことです。
たかが間食と思う方もいると思いますが、お菓子や菓子パン、
ハンバーガーなどのファーストフードなど、いずれもかなりの
カロリーを摂取することになります。
さらに、これらの多くは栄養的にも偏っており、砂糖や油脂が
たくさん使用されています。
このような食事を続けていると、もちろん身体に大きな負担
となり、生活習慣病など様々な病のおそれとなります。
また、間食や夜食の問題点として例えば、ラーメンを間食した
とすると、そのカロリーは1食分に相当します。
これでは1日2食の少食に変えても、結局は3食と同じことになり、
胃腸は休むことなく動き続けることになります。
胃腸が常に消化活動を行なっていると、消化酵素が浪費され、
代謝酵素が不足し、身体の不調の原因になります。
こうしたことから、1日2食へ変えるためには、まず間食や夜食を
一切やめるということが必要になってくるのです。
次回は第二ステップについて説明していきます。
{関連記事はこちら}
[消化不良の原因 ~油の種類~]
[消化不良の原因 ~お菓子の摂取に注意~]
[時には半断食で胃腸を休ませる?]
(きばこ酵素風呂) 2020年9月28日 14:10
いい便を出すための条件とは? ~5つのポイント~
今回はその「いい便」を出すためにはどのようにすると
良いのか書いていきたいと思います。
ポイントとしては5つあります。
①食物繊維の量が多いこと。
食物繊維は身体の中の食物の残りカス
を集め、便としてまとめる働きをする
ので、「いい便」を作るのに欠かせない
ものです。
また、食物繊維を摂取することは排便量
が増えるとともに、腸内環境を整えて
くれる役割も果たします。
②良質な油が含まれていること。
油は便をスムーズに移動させて、体外
に排出する役割があります。
そのため、油が少ないと便がスムーズ
に出なくなることがあります。
しかし、油が多すぎると下痢を起こす
おそれがあるので注意が必要です。
③水分が多いこと。
便は70~80%程が水分であるのが理想です。
そのため、水分不足であると便秘を引き起こす
おそれがあります。
④食物酵素が多いこと。
生野菜や果物、発酵食品など酵素が含まれて
いるものを食べていると、酵素の働きにより
消化が良くなることで、便通がよくなります。
⑤身体を温かくすること。
排便には腸のぜん動運動が関わっており、この働きが不十分で
あると便通は悪くなります。
このぜん動運動は、体温が低い状態であると少なくなります。
ぜん動運動の働きを活発にするには、体温を高い状態にすること
が必要となってきます。
そのためには、身体を温めるということが重要となってきます。
また、何度も言っていることですが身体を温めることは「便」
ということだけにとどまらず、身体全体に対して好影響を
及ぼします。
そして、身体を温めるには
「酵素風呂」が特におすすめです。
酵素風呂で身体を温めて、健康な
身体を目指しましょう。
(きばこ酵素風呂) 2018年10月22日 18:37
健康のカギとなる「代謝酵素」を温存するためには? ~生命活動に欠かせない酵素~
私たちの健康に大きく関わってくる「酵素」。
そんな酵素を大きく分けると、人間の体外にある「外部酵素」
と体内にある「体内酵素」の2種類に分けられます。
さらに体内酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類に分け
られます。
それぞれの酵素を簡単にですが説明していきましょう。
◎外部酵素とは「食物酵素」のことであり、生の食物に豊富に
含まれる酵素です。
◎消化酵素とは口から取り入れた食物の消化・吸収活動の際に
不可欠な酵素です。
◎代謝酵素とは生命活動に重要な役割を果たす酵素です。
代謝酵素に関してもう少し説明すると、これがないと身体を
動かす、心臓が動く、血液が流れるなど生きていくうえでの
基本的な生命活動ができないのです。
また、免疫や自然治癒力の維持にも影響するので、病気に
なりにくい健康な身体を保つのに欠かせないものなのです。
そのため、体内の代謝酵素が少なくなると病気にかかりやすく
なります。
逆にいえば、代謝酵素が体内に豊富にあるように温存できれば
健康維持ができるというわけです。
では本題ですが、代謝酵素を温存するためにはどうすればよい
のでしょうか?
ポイントは消化酵素と代謝酵素の関係性にあります。
この2つの酵素には優先順位があり、消化酵素→代謝酵素の順
で使われていくため、代謝酵素の温存には消化酵素の浪費を
抑える必要があるのです。
そのためにはこれまで話してきたことを思い出してみて下さい。
①加熱食を食べ過ぎないこと。→[加熱食中心の生活に注意]
②過食をしないこと。→[過食の生活に注意]
③夜遅くの食事をなるべくしないこと。→[深夜の食生活に注意]
④砂糖使用の食品を控えること。→[様々な食品に使用されている砂糖の影響]
⑤スナック菓子など酸化した油脂の食品を控えること。→[酸化した油に注意]
⑥アルコールは飲みすぎないこと。→[アルコールの分解には酵素が必要]
⑦タバコは吸わないこと。→[タバコによる身体への影響]
⑧薬の摂取を控えること。→[薬の安易な使用に注意]
このような様々なことに気を付けることで、消化酵素の浪費を
抑えることができるのです。
(きばこ酵素風呂) 2018年9月 3日 17:14
血液の状態はあなたの食生活・ライフスタイル次第? ~サラサラ血液とドロドロ血液~
今回は「血液」に
ついて書いて
いきたいと思います。
血液というと、
よく「サラサラ」
や「ドロドロ」と
いった表現で
表されます。
きれいな血液はサラサラと全身を流れ、血液中の赤血球が
栄養や酸素などを全身へと運んでくれます。
しかし、不純物などを含んだ血液はドロドロとしており、
血行が悪いために血液が末梢まで行き渡らないことから、
冷えを招き、身体に様々な痛みや病を引き起こす原因と
なります。
例えば、高タンパク・高脂肪の食事が多い、お菓子や
ジュースの摂りすぎなど食生活が乱れている方や、飲酒・
喫煙、不規則な生活といったライフスタイルが乱れている
方などは血液が汚れやすくなります。
このように血液がドロドロの状態であると、栄養吸収や
毒素排泄など健康維持に必要な身体の作用もうまく働かなく
なります。
では、血液中の汚れをなくして、きれいな血液にするためには
どうしたらいいのでしょうか?
そのためには、上記のような食生活やライフスタイルを改めて
いくことが大事なことです。
というのも、血液が汚れてしまう原因として「消化不良」が
あるからです。
消化不良を起こさないためにも、生野菜や果物など「生の食材」
を摂るように意識し、身体に酵素を摂り入れることで消化の
負担を減らすことが大事なことです。
例えば、タンパク質分解酵素が含まれる果物は肉料理と一緒に
食べることで消化を助けてくれます。
このように、血液の状態はあなたの食生活やライフスタイルに
よって良くも悪くも変化するのです。
{関連記事はこちら}
[生の食材を摂取する重要性とは?]
[食べ物の組み合わせには意味がある?]
[消化不良を引き起こす様々な原因とは?]
(きばこ酵素風呂) 2018年8月13日 16:26
身体の痛みの原因は酵素不足の生活? ~酵素不足と痛みの関係性~
今回は酵素不足と痛みの
関係性について書いて
いきたいと思います。
意外に思うかもしれませんが、痛みの原因は酵素不足の
生活と関係があることをお話ししていきます。
少し極端な例ですが、肉などの動物性タンパク質・ショ糖・
質の悪い油などを多く摂る食生活を続けているとどうでしょうか?
動物性タンパク質は胃腸で消化するのに時間がかかり、
多くの「消化酵素」を必要とします。
また、多量の摂取により消化不良を引き起こしやすく、
消化されなかったタンパク質のかけらが血管に詰まる
ことで、末梢の血管まで血液が届きにくくなります。
ショ糖や質の悪い油も消化に大きな負担がかかり、多量の
摂取は血液をドロドロにして血流を悪くしてしまいます。
こうした血流の悪化によって、身体には頭痛や腰痛、肩こり
や手足のしびれなどが引き起こる可能性があります。
また、上記のような酵素の足りない食生活を送っていると、
体内の「代謝酵素」が不足してしまい、代謝不全の状態に
陥りやすくなります。
代謝がうまく機能しないことで、身体の免疫力や排泄力
などが低下してしまい、体調不良や病などを引き起こす
おそれがあります。
さらに、酵素不足の生活はミネラルのバランスを崩して
しまうこともあります。
ミネラルは酵素の活動を補助する働きをする「補酵素」
であり、私たちの身体は様々なミネラルを必要とします。
例としてマグネシウムを挙げてみます。
マグネシウムは体内の約300種類の酵素を活性化させる
「補酵素」としての役割を果たすので、私たちの人間の
身体を健康に保つために非常に重要な働きをします。
そのため、マグネシウムが不足すると当然のことながら
代謝が悪くなってしまいます。
また、マグネシウムとカルシウムは密接な関係にあり、
不足によることで両者のバランスが崩れてしまい、骨
や筋肉に影響を及ぼしてくるおそれがあります。
このように、身体に痛みが出るには酵素不足が関係
しているのです。
痛みを感じたら、「もしかしたら酵素不足の生活をして
いるのかも?」ということも考えてみて下さい。
{関連記事はこちら}
[消化酵素と代謝酵素の関係性とは?]
[ショ糖(砂糖)による悪影響とは?]
[動物性食品と植物性食品について]
[質の悪い油に注意しましょう]
[油の種類について]
[栄養素マグネシウムについて]
[動物性タンパク質と動物性タンパク質について]
[酵素不足は肥満を招く?]
(きばこ酵素風呂) 2018年7月30日 17:36
消化不良の原因 ⑧酸化した油やトランス脂肪酸を使用した食品 ~その4 トランス脂肪酸について~
トランス脂肪酸とは天然の植物油にはほとんど含まれないものであり、自然界には存在しない物質です。
以前、砂糖や薬の話でも書きましたが人間の身体は自然界に存在しない物質の消化に対して大きな負担がかかります。
トランス脂肪酸はマーガリンやショートニング、ファストスプレッドに
多く含まれ、それらが原材料として使われているスナック菓子や
パン、ケーキ、クッキーなどの他にマヨネーズやインスタント麺、
ファストフードでの揚げ物など様々な食品に使用されているので
注意が必要です。
このような加工食品に含まれていることが多いので、食べる機会の
多い方は気を付ける必要があります。
<参考>マーガリン:植物性油脂もしくは動物性油脂を原料として作られた加工食品
でありバターの代用品とされる。
ショートニング:マーガリンから水分と添加物を除いたものでより純度の高い
食用油脂でありラードの代用品とされる。
ファストスプレッド:マーガリンとほぼ同じものであり、食用油脂の割合が80%
未満のものをいう。なお80%以上のものをマーガリンと呼ぶ。
そもそも、なぜ「トランス脂肪酸」というものが作られたのでしょうか?
油(脂質)の種類として、バターなどの乳製品には「飽和脂肪酸」が多く含まれており、
摂りすぎると中性脂肪や悪玉コレステロールなどが増加して、身体に様々な悪影響を及ぼします。
それに対して植物油には「不飽和脂肪酸」が多く含まれており、これは中性脂肪や
コレステロール値を抑制してくれる「質の良い油」です。
この2種の脂肪酸を比較した際、不飽和脂肪酸を摂る方がいいという考えになります。
そこで、不飽和脂肪酸でバターの代用品を作ろうとする考えが出ました。
ただし、この不飽和脂肪酸は常温では液体であり、飽和脂肪酸に比べ酸化しやすい
油という特徴があります。
この欠点を埋めるべく、常温で固形状かつ酸化しにくいものにするためにはどのように
すればよいのかという研究がなされてきました。
その結果として不飽和脂肪酸に水素を付加することで油を硬化させるという方法が
見つかりましたが、この硬化油は本来液体状である不飽和脂肪酸を人工的に加工・製造
することで固形状の飽和脂肪酸を作り上げているので、本来の飽和脂肪酸とは
少し異なった脂肪酸である「トランス脂肪酸」というものが作られたというわけなのです。
ではこの「トランス脂肪酸」は身体にどのような影響を与えるのでしょうか?
この脂肪酸は身体にとっては不要なものであり、摂りすぎてしまうと悪玉コレステロールの
増加により生活習慣病のリスクを高めるほか、血流の悪化による動脈硬化や脳の血管障害、
ガンなど様々な病の誘因、免疫機能の低下、アレルギーやアトピーなどへの悪影響があります。
このような影響を受けないためにも「トランス脂肪酸」はできる限り避けるべきです。
そのためのポイントを挙げます。
①原材料表示の中に「マーガリン」・「ショートニング」・「ファストスプレッド」が含まれる食品を避けること。
②ファストフードやファミリーレストランなどでの外食を控えること。
③マヨネーズや油脂分の多い料理を減らすこと。
④トランス脂肪酸に対して抑制効果のあるオメガ3脂肪酸を摂るようにすること。
⑤無添加食品にも注意が必要なこと。
⑤に関して少し説明します。
「無添加」という言葉を聞くと何となく安全かなと思われますが、実は添加物を含む場合があります。
どういうことなのかというと、原料の原料から持ち越される添加物のことを「キャリーオーバー」と
いい、これは原材料の表示を免除されます。
例えば、原材料が「醤油」と「かつおだし」のみのだし醤油というものがあるとします。
原材料の表示としては無添加となりますが、だし醤油に使用された「醤油」に保存料が入っている
場合でも「キャリーオーバー」として表示が免除されるということなのです。
(きばこ酵素風呂) 2016年10月 4日 20:26
消化不良の原因 ⑧酸化した油やトランス脂肪酸を使用した食品 ~その3 質の悪い油について~
書いていきたいと思います。
前回は油の種類・分類や「質の良い油」について書いていきました。
今回は「質の悪い油」についてです。
言葉の通り、摂取することをできる限りは避けるようにした方がよい油です。
では、どのようなものが「質の悪い油」なのでしょうか?
まずは「酸化した油」です。
酸化とは一般的に物質が電子を失う化学反応のことであり、
酸素と結びつく反応や水素が奪われる反応が起こります。
そしてこの酸化はもちろん油にも起こります。
油は酸素のほかにも光や熱、水や金属などにも反応して酸化します。
すると過酸化脂質という身体に有毒な成分が作られます。
この成分は動脈硬化や発がん性物質などの原因となるとされています。
一番身近な「酸化」としては、「加熱による酸化」だと思います。
空気による酸化というものも身近ですが、加熱による酸化の方が
油の劣化を早めるため、「質の悪い油」へとなりやすいのです。
加熱調理には炒める・煮る・揚げる・焼く・蒸すなど様々な方法が
ありますが、油を使う割合が比較的高いです。
油は種類によって温度が異なりますが、臨界温度というものがあり、
その温度以上に加熱すると有害物質が発生し、油によっては
トランス脂肪酸に変化してしまうものもあります。
しかし臨界温度以下で使用していたとしても、何度も加熱したり
空気に触れさせていれば油は酸化してしまいます。
なので、油を使う際は油の種類によって使い分けることがポイントとなります。
油は酸化しやすいものや酸化しにくいもの、加熱調理に向き不向きのものが
あるので、その用途にあったものを使うことが大事です。
具体的にはオリーブオイルを使用することがおすすめです。
◎関連記事はこちら→[油の種類]
では「酸化した油」と見分けるためにはどのような点を見ればよいのでしょうか?
ポイントとしては5つあります。
①低い温度で煙が出る油
②温度が下がった時に粘りが出る油
③泡が消えにくい油
④色の濃い油
⑤不快なにおいのする油
①は一部の油を除いて、油は通常240℃以上で発煙しますが、酸化した油は
通常の発煙点よりも低い温度(170℃程)で発煙します。
②は酸化の際に油の脂肪酸に酸素が結合することで、より大きな分子となります。
そして、酸化により発生した化合物の影響で油に粘りが出てきます。
③は例えば新しい油で揚げ物をした場合は素材から生じる水蒸気の泡立ちがあり、
この泡はすぐに消えます。
しかし、酸化した油で揚げ物をした場合は消えにくい泡が生じます。
④は酸化が進むと油は色が濃くなり、使う前の色から褐色に変化していきます。
⑤は酸化が進むと、油臭い不快なにおいが発生します。
「トランス脂肪酸」については次回に書いていきます。
(きばこ酵素風呂) 2016年10月 1日 21:32
消化不良の原因 ⑧酸化した油やトランス脂肪酸を使用した食品 ~その2 油の種類について~
油(脂質)とは人間にとって必要な栄養素ですが、消化には多くの酵素を使うため、
「油の質」が大事になってきます。
「質の悪い油」を摂っていると、消化のための酵素がさらに多く使われてしまうため、
身体の消化と代謝のバランスが悪くなり、体調不良に陥ったり、病に侵されやすくなったりします。
そのようなことにならないために「質の良い油」を摂る必要があります。
ではまず油の種類についてから説明していきます。
種類としては大きく2つに分けられます。
①飽和脂肪酸:肉類や乳製品の脂肪に多く含まれており、
常温で固体の状態のものが多い。
②不飽和脂肪酸:魚類や植物油に多く含まれており、
常温で液体の状態のものが多い。
現代の食生活では「飽和脂肪酸」を摂りすぎの傾向にあり、これを摂りすぎると中性脂肪や
悪玉コレステロールが増加し、高脂血症や動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病に繋がってきます。
逆に足りなくなってしまうと血管がもろくなってしまい、脳出血などのおそれが生じます。
摂取過多を防ぐにはお肉ばかり食べるのではなく、魚を摂り入れていくことが大事なことです。
そして「不飽和脂肪酸」はさらに分類されます。
①一価不飽和脂肪酸:オレイン酸(オメガ9)
②多価不飽和脂肪酸:α‐リノレン酸、DHA、EPAなど。(オメガ3)、リノール酸(オメガ6)
オメガ9はオレイン酸が主な成分であり、具体的には
オリーブオイルや菜種油、紅花油などに含まれます。
この脂肪酸は酸化しにくい特徴を持つため、加熱による
酸化が少ない長所があります。
また、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らし、
動脈硬化予防に役立つ善玉コレステロールは減らさない働きがあります。
オメガ3はα‐リノレン酸が主な成分であり、具体的には
亜麻仁油やえごま油などに含まれ、青魚などに含まれる
DHAやEPAなどもこれに分類されます。
この脂肪酸は非常に酸化しやすい特徴を持つため、
加熱調理などにはあまり向いていません。
この脂肪酸はほとんどの方が不足しがちであり、積極的な
摂取が望ましいとされます。
働きとしては中性脂肪やコレステロール値の抑制、血流の改善、
免疫機能の向上、ガンの抑制、脳機能の改善など様々な効果があります。
オメガ6はリノール酸が主な成分であり、具体的にはサラダ油や
ひまわり油、コーン油やごま油などに含まれます。
この脂肪酸はオメガ9系の油と同じように酸化しにくい特徴を持つため、
加熱調理に使いやすい油です。
ちなみに悪玉コレステロールを減らす働きを持っていますが、
摂取しすぎると善玉コレステロールも減らしてしまうため、生活習慣病など
のリスクが高まるとされています。
なお、リノール酸は揚げ物やドレッシングやソースといった調味料、
スナック菓子などに使われているサラダ油やごま油などに多く含まれて
いるため、知らず知らずのうちに摂取していることが多く現代の食生活では
過剰摂取の傾向にあります。
では「質の良い油」とはどのようなものなのでしょうか?
それはオメガ3脂肪酸であり、α‐リノレン酸やDHA、EPAを含む油です。
具体的には亜麻仁油・えごま油・青魚に含まれる魚油などです。
なお、オメガ3はオメガ6と補完しあう関係であるため、1:2~4のバランスで摂取することが重要とされています。
大事なことは、オメガ3脂肪酸の摂取に偏ることなくバランスよく他の脂肪酸も摂取することです。
そのためには肉・魚・卵・豆など各種摂ることで、各種脂肪酸のバランスが整います。
また魚に含まれるDHAやEPAは酸化しやすい特徴があるので、刺身などの生の状態で摂取することが
おすすめです。
その他のポイントとしては、油を使う料理を控えめにしたり、油の種類を変えたりすることも効果的です。
例えば、過剰摂取とされるオメガ6のサラダ油をオメガ9のオリーブオイルに変えることです。
オリーブオイルは生でも加熱調理でも使用可能であり、抗酸化力もあるので非常に使いやすいです。
そして、おやつも和洋菓子やスナック菓子ではなく果物がおすすめです。
菓子にはトランス脂肪酸や飽和脂肪酸などが多く含まれており、摂取過多になりやすいため、おすすめできません。
それに対し果物はビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富であり、生で食べることにより「酵素」を摂り入れること
もできるので非常におすすめです。
「質の悪い油」については次回書いていきます。
(きばこ酵素風呂) 2016年9月27日 20:16
消化不良の原因 ⑧酸化した油やトランス脂肪酸を使用した食品 ~質の悪い油に注意~
油と聞くと「身体に良くない」とか「太る原因」など
マイナスなイメージが強いかと思われます。
しかし、油(=脂質)というのは人間の身体に
必須の栄養素であり、体温の維持や脂溶性
ビタミンの運搬・吸収など様々な働きをするため、
生きるために摂らなければならないものです。
ただ、油(脂質)を分解するためには多くの酵素を必要とします。
そして酸化した油やトランス脂肪酸などの質の悪い油を摂ると
さらに酵素を消費してしまうため、身体に悪影響を及ぼします。
そのようなことにならないようにするために「質の良い油」を摂る
ことが大事なことです。
油の質については次回もう少し詳しく書いていきます。
(きばこ酵素風呂) 2016年9月24日 20:11
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