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ブログ このクスリがボケを生む! 3ページ目

低血糖状態を作り出す薬は危険

今回は「低血糖状態を作り出す薬は危険」というテーマです。



糖尿病と診断されて、血糖を下げる薬を使っている方は大勢います。

血糖降下剤としては注射薬の「インスリン」が有名ですが、服用薬には「メトグルコ」・「アマリール」・「ジャヌビア」・「グラクティブ」・「アクトス」・「スーグラ」・「フォーシガ」など様々なものがあります。



しかし、血糖降下剤を使うと脳が低血糖状態になることで、ボケたり、脳死したりする可能性があります。

なぜなら、脳がうまく働くためには、大量の酸素とブドウ糖(血糖)が必要だからです。

それなのに、薬で血中のブドウ糖を減らし過ぎると色々な症状が出てきます。

具体的な症状として、
●発汗
●気分不快
●ふるえ
●頻脈
●動悸
●吐き気
●集中力の低下
●目が霞む
●痙攣
●意識障害(昏睡)

などがあり、最悪の場合は死に至ります。






<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠

服薬でいつのまにか、せん妄に

今回は「服薬でいつのまにか、せん妄に」というテーマです。



薬の添付文書の「意識障害」には、具体的症状が書かれていませんが、おそらく「せん妄」がその多くを占めていると思われます。

せん妄とは、意識が乱れ、時間や場所がわからず、独り言を言ったり、不眠、幻視、不穏、興奮などが生じる状態です。

原因となる事柄は、加齢や脳卒中などいろいろありますが、種々の薬で生じることも少なくありません。



H2ブロッカーの場合、大抵は服薬開始から数週間で生じ、断薬すると数日で症状が改善するはずです。

しかし、本人はせん妄症状が起きても自覚しないことがあるため、そのまま薬を飲み続けてしまうことが多いようです。

また、家族も症状は年齢のせいかと思って、薬が原因だと気づきにくいようです。







<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠


市販薬には書かれていない重大な情報

今回は「市販薬には書かれていない重大な情報」というテーマです。



前回、医療機関で処方された薬の説明書に副作用の記載が不十分であることをお伝えしました。


では、薬局などで売っている市販薬についてはどうでしょう?

薬局で売っている「ガスター10」の箱に入っている添付文書には「意識障害」と「痙攣」が抜け落ちています。

処方薬と成分は同じなので、副作用も同じはずですが、それらを市販薬の添付文書から削除したことついては製薬会社と厚労省の意図を感じます。

つまり、「意識障害」や「痙攣」などと記載すると売上が減少するからだと思われます。



また、ガスターは「効能・効果」(使用基準)も異なっています。

●処方薬:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など
●市販薬:胃痛、もたれ、胸やけ、むかつきなど

このように市販のガスターは、使うための基準が緩く、医師による診断も不要のため、人々は手軽に服用できてしまいます。

しかし、先述の通り処方薬と市販薬の成分は同じなので、その分副作用がより広範に生じていることでしょう。






<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠

胃薬で、ボケやせん妄が起こる?

今回は「胃薬で、ボケやせん妄が起こる?」というテーマです。

※せん妄:幻覚、妄想、興奮、失見当識を起こしている状態のこと。
簡単に言うと、「軽いパニックを起こしている状態」、「周囲の状況が飲み込めず混乱している状態」です。



胃痛や胸やけを抑える胃薬でケモブレインになる人がいると聞いたら、さぞ驚かれることでしょう。


胃薬といっても、薬局で売っている「胃散」の類ではなく、医師が処方する胃薬です。

今回はその中で、「H2ブロッカー」について説明していきます。

H2ブロッカーと聞くとピンとこないかも知れませんが、薬局で買える「ガスター10」と聞くとわかる人もいるのではないでしょうか?
この薬の一般名は「ファモチジン」と言います。

つまり、H2ブロッカーは「ファモチジン」や「シメチジン」などの種の薬を総称する名称であり、胃酸の分泌を抑える薬です。


医療機関で処方された際に渡される説明書には、通常、「ガスター」・「タガメット」・「ザンタック」などの「商品名」が書かれているはずです。

しかし、この説明書は副作用の記載が不十分です。

そこで医家向けの「添付文書」を見てみると、次のようなことが書かれています。

[ガスターの重大な副作用]
●ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、全身発疹など)
●再生不良性貧血、白血球減少
●中毒性表皮壊死症(全身の皮膚が剥ける)
●肝機能障害、黄疸
●横紋筋融解症(全身の筋肉細胞が壊れる)
●急性腎不全
●間質性肺炎(発熱、咳、呼吸困難)

また、そのなかに「意識障害」や「痙攣」もあります。
つまり、ケモブレインです。






<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠

「高血圧→脳出血」に騙されてはいけない

今回は「高血圧→脳出血に騙されてはいけない」というテーマです。



なぜ人々は降圧剤を飲むのか?

1つには「脳出血が怖い」という思いがあるようです。

よく、医師から血圧が高いと血管が切れて脳内に出血し、半身不随や寝たきりになるという話を聞きます。



しかし、この話は都市伝説だと言われています。

日本が第二次世界大戦に負けた直後、東北地方では脳卒中といえば脳出血、という時代がありました。
それを医師たちは高血圧のせいにしたのですが、これは因果を逆に捉えています。

というのも、脳出血があるとそれまで血圧が低かった人でも、身体は脳の障害部位に血液を届けようとするため、高血圧になります。
そのため、脳出血した人の血圧を測ると必ず高くなることから、医師たちは「高血圧→脳出血」という流れの思い込みが生まれたとされます。

そして、昔に比べて血圧を測るようになった現代においては、低血圧の人でも脳出血が生じます。
つまり、脳出血の主原因は血圧以外にあるはずなのです。



振り返ってみると、敗戦直後の日本は荒廃し、食糧不足に陥っていました。
人々は飢え、痩せて、平均寿命は50歳にも届きませんでした。

それは国民の栄養状態が悪く、身体の組織や臓器が弱かったと考えられ、脳血管も何かの拍子に簡単に切れてしまって、脳出血を引き起こしたのではないかと思われます。

しかし、敗戦後の経済復興で国民の栄養状態が改善するとともに、脳出血は減少していき、今では脳梗塞の半分以下です。

こうしたことも、脳出血の原因が「低栄養」であったことを裏付けています。






<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠

血圧を下げると自立できない人が増える

今回は「血圧を下げると自立できない人が増える」というテーマです。



降圧剤を飲んでいると、副作用の症状としてフラフラすることがあります。


特に高齢者の方は注意が必要です。

もし、そのまま倒れて頭を打った場合、頭蓋内出血で死ぬことがあります。

また、頭を打たなくても倒れた際の怪我も多いです。
例えば、転倒の際に大腿骨が折れてしまい、そのまま寝たきりになって身体が衰弱してしまい、その後亡くなる方も大勢います。




別の全国調査では血圧を下げると、自立できない人が増えることがわかっています。

ここでいう、「自立できない」とは死亡したか、生存していても身の回りのことができないという意味です。


薬で上の血圧を120未満に下げた人たちでは、自立していない人の割合は7割。

これに対して、薬を飲んでいない人たちでは、自立していない人の割合は2割強という結果でした。







<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠

降圧剤で脳梗塞やガンの発症が増える?

今回は「降圧剤で脳梗塞やガンの発症が増える?」というテーマです。



降圧剤を飲み、血圧を下げる目的は脳卒中や心筋梗塞などの発症を減らし、命を救うためです。

しかし、薬の副作用により、命を落とす人もいるはずです。


そのため、降圧剤を飲んだ方が飲まない場合よりも、総死亡数(全体の死亡数)が減ることを証明する必要があり、高血圧患者を対象とした臨床試験が行われました。


<臨床試験>
70〜85歳までの高血圧患者329人を集めた比較試験が行われ、上の血圧が150〜180、下の血圧が90〜100の人たちでした。

それを2つのグループに分け、一方には降圧剤を飲ませて、血圧目標値を159/90とし、もう一方にはプラセボ(ニセの薬)を飲ませました。

薬の服用期間は平均2年間。

●脳梗塞の発症:降圧剤群8人、プラセボ群5人
●ガンの発症:降圧剤群9人、プラセボ群2人

という結果が出ました。

降圧剤を飲んだグループの方が飲んでいないグループと比較して、脳梗塞の発症が6割増え、ガンの発症は4.5倍にもなったのです。







<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠



降圧剤は脳機能を低下させる?

今回は「降圧剤は脳機能を低下させる?」というテーマです。






前回、高血圧は実は脳の働きを守っているという話でした。


しかしながら、高血圧と診断されるとほとんどの場合、降圧剤を処方されます。

では、その降圧剤を飲むとどうなるのでしょうか?

降圧剤の働きにより、血圧が下がります。
すると、身体は血圧が下がったと異常を感知して、血圧を上げようとします。

そのため、医師が定めた目標値まで血圧が下がらない場合もあります。

すると、別の降圧剤を追加する場合もあるので、降圧剤だけで3〜4種類飲まれている方もいます。



そんな降圧剤でよく見られる脳関連の症状として、「頭がボーッとする」・「集中力の低下」・「物覚えの悪化」・「立ちくらみ」・「眩暈」・「ふらつき感」などがあります。

つまり、降圧剤でわざわざ脳機能を低下させているのです。



また、降圧剤の副作用の1つに認知機能の低下を挙げるべきでしょう。

認知機能が低下した172人を対象とした研究によると、このうち70%の方が降圧剤を飲んでおり、9ヶ月後に調べてみると、血圧が低い人ほど認知機能が低下していたという結果がでました。







<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠



高血圧は実は脳を守っている?

今回は「高血圧は実は脳を守っている?」というテーマです。






脳は生きるための司令塔です。

そんな脳を働かせるためには、大量の血液が必要です。

脳の重さは人の体重の2%程度なのに、心臓から出ていく血液の15〜20%もが脳に回ります。
脳には血液が運ぶ「酸素」や「ブドウ糖」がそれだけ必要とされるのです。

ちなみに、脳は身体のてっぺんにあるため、血液を届けるためには心臓が強く打ち、血圧を上げる必要があるのです。



しかし、血液の通り道である動脈は老化すると硬くなり、脳に血液を届けにくくなります。
すると、心臓はより強く打つことで血圧を上げ、脳への血液量を確保しようとするのです。

つまり、高血圧は脳の働きを守ろうとして身体が自己調節した結果ということになります。






<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜(学陽書房・2019)
著者:近藤誠

薬は脳に重大な影響を与えている ~ケモブレインとは?~

今回は「薬は脳に重大な影響を与えている」というテーマです。






薬には様々な副作用があります。

今回は薬の服用により、思考力や記憶力の低下を招くおそれがある「ケモブレイン」についてお話ししようと思います。


ケモブレインは一般的に、抗ガン剤の使用により起こる症状と考えられていましたが、抗ガン剤以外の薬にも症状が起きる危険性があります。

多数の薬の服用の場合はもちろんですが、1種類の薬だけでもケモブレインによる脳の障害が起こりうることもあります。

その障害を引き起こす薬の種類には抗ガン剤の他に、高血圧の治療薬としての降圧剤や血糖降下剤、コレステロール低下薬、ホルモン剤、市販されている胃薬や風邪薬、睡眠改善薬、鎮痛剤やワクチンなど様々なものがあります。



そして、ケモブレインによる問題は本人が自覚できないことです。
薬により脳の機能が低下してしまうことで、ケモブレインが起きている事実に気付きにくくなります。
また、多くの方は薬によって、脳の障害が起こることを知らないですし、想像もしていません。


そんな、ケモブレインは薬により起こる症状のため、薬をやめることで症状が良くなることが少なくないので、薬の効果とリスクについて理解を深める必要があります。




 

<参考文献>
このクスリがボケを生む! ~「ケモブレイン」にならない13の知恵〜(学陽書房・2019)
著者:近藤誠

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