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心得9 「ガンだったから仕方ない」と考えてはいけない ~その②その手術、欧米では30年前に廃れています?~

今回は「その手術、欧米では30年前に廃れています?」
というテーマです。






その手術というのが乳ガンの「ハルステッド手術」
この手術は従来乳ガンの標準的な手術法であり、乳房から
大胸筋と小胸筋、リンパ節までを切除するものです。

しかし近年では、乳ガンの手術が縮小化し、「乳房温存手術」
や「胸筋温存乳房切除術」などが行われるようになったため、
この手術を行うことはほとんどありません。



こうしたことから、欧米では30年以上前に廃れましたが、
日本では変革が遅れたため、10年ほど前まで行われていました。

真偽は不明ですが、乳房なら多少手元が狂っても命には別状
ないため、新人の外科医の「練習用」に重宝されているという、
なんとも耳を疑うような話があります。



ガン手術の問題点として、「ガンは切除できても(手術は成功しても)
、術後の障害で死亡するリスクが非常に高い」
ということもあります。

ガンはもちろんですが他の病気やケガなども含めて、医者に手術を
すすめられたら、「この手術は本当に必要なものなのか」ということ
を徹底検証してから決めること
が大事なことです。






<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

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東日本大震災以後、日本人は放射線被ばくの問題に
「低線量なら安全だ」・「いや、どんなに微量でも危険らしい」
と、とても敏感になっています。


しかし、レントゲンやCT検査などによる「医療被ばく」には無頓着です。

健康な人がまず避けるべきは「放射線検査」です。
なぜなら、放射線は細胞の中のDNA(遺伝情報)を必ず傷つけます。
そのため、放射線を浴びた量によって1歩か100歩かの違いはあるものの、
発ガンに向かって必ず歩を進めていきます。



にも関わらず、国や医療機関は医療被ばくの危険はほとんどないとして、
医者も患者に「とりあえず」・「念のために」と安易にCT検査をすすめて
います。
そうしたことから、放射線検査による国民被ばく線量も、検査によって
起きる発ガン死亡率も世界ワーストです。



イギリスの研究によると「日本人のガン死亡の3.2%は医療被ばくが原因」
「世界15ヶ国で日本が最もCT検査回数が多い」「発ガンへの影響は英国の5倍」
という医療被ばく大国ぶりです(2004、医学誌「ランセット」)。






<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得9 「ガンだったから仕方ない」と考えてはいけない ~その①切り刻むのが大好きな白衣の紳士たち~

今回は、「切り刻むのが大好きな白衣の紳士たち」という
テーマです。






その昔、江戸時代には武士が暗闇に紛れて路上などで人を斬る
という「辻斬り」が横行していました。
その目的は刀の切れ味や自分の腕前を試すことと言われており、
幕府が禁令を出すほど人を斬りたい武士が多かったのです。


外科医の中には、「やるからには徹底的に治療する」という医者
としての使命感から、「辻斬り」のように患者さんを斬っていく
医者もいます。



日本人は欧米人に比べ、体形が手術向きであり、手術での死亡率も
欧米に比べて少なかったことから、日本は歴史的に手術の盛んな国
とされ「手術絶対主義」が根付いています。


その結果、「治る見込みがない」・「他の治療法の方が明らかに成績がいい」
・「患者さんの寿命を縮める」手術が頻繁に行われているのです。



例えば海外では、1期の咽頭ガンといえば放射線治療をするから、
9割近くが咽頭を残せます。
でも、日本では1期でもどんどん切ってしまうのです。

また、舌ガンも進行度にもよりますが、初回治療として手術はほとんど
必要ないのに、日本では8割も手術が行われて、大抵リンパまで取って
しまうのです。
2期の舌ガンでは舌を半分切り取るため、舌があったところに他から
取ってきた筋肉を埋め込む再建術も必要で大手術となります。
また手術が成功しても、後々ろれつが回らなくなったり、食事を摂る
際に不自由になるというおそれもあります。

他にも、子宮頸ガンは手術ゼロにすることもできるのに、7割はリンパ
まで大きく取ってしまうことで、排尿・排便障害、膣が短くなる、足が
むくむなどの後遺症のおそれが生じます。






<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得8 「早期発見」は、実はラッキーではない ~検診とガン死亡の意外な関係~

今回は「検診とガン死亡の意外な関係」というテーマです。






ガンの「早期発見・早期治療」に役立つという機器や検査方法が
次々に生まれることで、「ガンは治る病気になった」、「1年に
1回の検診でガンになる前の段階でキャッチできる」などと宣伝
されるようになりました。


では、本当に「ガンで亡くなる人は減っているのか?」という
疑問があります。

もし仮にガンが治る病気になったのなら、ガンによる死は年々
減ってきているはずです。

しかしながら、1960年代から50年もの間で人口に占める全ガン
死亡率は下がらず、依然としてガンは日本人の死因トップの座
にいます。





なぜこのような結果であるのか?

それは「検診が何の役にも立っていない」という理由からです。
検診により詳しく検査すればするほど、ガンが見つかる可能性
が高くなります。
しかし、そのほとんどは「ガンもどき」で、手術などの治療は
身体を痛めるだけなのです。


例えば、50歳を超えた男性の2人に1人は亡くなった後に解剖する
と「前立腺ガン」が見つかります。
それは放っておいても大きくならない「潜在ガン」であったのです。

ところが、検診で「前立腺ガン」を見つけ出しては自覚症状もない
人に、手術による切除や放射線による治療などをすすめています。

しかし、手術による後遺症や放射線治療による合併症発生などのおそれ
もあり、場合によっては人工肛門になってしまうこともあります。


また、わずかな病変が検出できる方法が見つかったら、
日本人の3人に1人は甲状腺ガンと診断されるでしょう。
しかし、甲状腺ガンで亡くなる方はガンによる総死亡者数
のわずか0.1%、人数でいうと年間約300人です。






<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム



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本物のガン細胞は、宿主の正常細胞からちょっと変異して生まれ、
「周囲の組織に侵入(浸潤)し、遠く離れた組織に転移する」性質を
持っています。

そして、宿主を殺すまで増え続けていき、最後は宿主とともに自爆
するのです。


そうした意味で、命を奪わないガンはガンのようなものとみなされ、
「ガンもどき」ということにすぎず、本物のガンに育つことはない
のです。




<ガンもどきの事例>
乳ガンで「皮膚を破ってくるガンは、転移がある本物」であると
誰しもが思います。

しかし、皮膚を破ってもグチャッと広がらず、しこりが部分的で
その上の皮膚だけ破れて顔を出しているものは、長年診ていても
転移が出てこないのです。

皮膚に入るのは「浸潤」ですが、浸潤しても転移しない
「ガンもどき」があるのです。

また、子宮ガンでも肺ガンでも浸潤すると尿毒症になったり、
息が詰まって死んでしまったりすることがあります。
しかし、放射線をかけたり、局所を手術すると治って転移が
出てこないものがあり、これも「ガンもどき」と呼べます。





しかし、ガンと見分けがつきにくい「ガンもどき」がたくさんある
一方で、いきなり姿を現す本物のガンもあります。

検診と関連して「中間期ガン」という概念があります。
中間期ガンは、定期的に検診を受けていたのにも関わらず、
次の検診を迎える前に発症してしまうといった、検診の合間
に突然発症するという意味でそう呼ばれています。


この中間期ガンには悪い性質のものが多く、しばしば死に至る
ことがあります。








<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得7 がんほど誤診の多い病気はない ~その①初期診断、10人に1人は誤診~

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日本人の3分の1はガンで亡くなりますが、実はガンほど紛らわしく
誤診に多い病気はありません。


診断で単なるおできや炎症などを「ガン」と決めつけられて、胃や
乳房を切り取られたり、命を落としている方も少なくありません。


ガンを診断するには、細胞を取って顕微鏡でその顔つきを見る
病理検査が欠かせません。
しかし細胞の顔つきはガンであっても、粘膜の中にとどまって浸潤も転移
もしない「潜在ガン」・「ガンもどき」がとても多いため、しっかり検査
しても誤診が起こる場合があります。



アメリカのガン関連医学誌「キャンサー」は2005年、ガンの初期診断の
誤診率は時に12%にもなる
と伝えています。

さらに同じ病変が海外では「良性腫瘍」、日本では「ガン」とされるなど
日本人医師の間でも診断が全く異なることがあります。





<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

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