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ブログ 食品の裏側 4ページ目

知らないうちに大量の添加物を食べている現実

今回は「知らないうちに大量の添加物を食べている現実」というテーマです。

 


今までは食品の「裏側」、つまりどんな食品にどんな添加物が使われて、どのように作られているのかという話をしてきました。

 

今度はそれを摂取する側の立場、すなわち消費者である私たちの立場で考えてみましょう。

 

 

さて、皆さんは1日にどれぐらい添加物を口にしていると思いますか?

その量は、皆さんが自分で思っている以上だと思います。

 

一般的に日本人が摂取する添加物の量は、1日平均10gと言われています。

年間に換算すると4キロ弱です。

日本人の食塩の摂取量が11112gとされていますから、それとほとんど同じ量の添加物を摂取していることになります。

 

しかし、この数字は人によって、また食生活によって大きく異なってきます。

というのも、自分でも知らないうちに添加物を口にしてしまっていることが往々にしてあるからです。

 

例えば、コンビニのおにぎり。

 

どちらかというと添加物はあまり使われていない印象ですが、「裏」の表示を見るとかなりの種類が使われていることに気が付きます。

 

例えば、昆布のおにぎりなら「調味料(アミノ酸等)」、「グリシン」、「カラメル」、「増粘多糖類」、「ソルビット」、「甘草」、「ステビア」、「ポリリジン」といった具合です。

また、おにぎりのご飯自体にも添加物が使われています。

 

甘みを出して美味しくするために、「アミノ酸」などの化学調味料や「酵素」が保存性を高めるために「グリシン」などが入っています。

それ以外にも、パサパサ感を無くして、照りやツヤを出すために「乳化剤」が使われています。

また、機械で大量生産する際に一つ一つが機械から外れやすくなり、加えて食べるときにフィルムがするっと抜けるように「植物油」が使われています。

 

「今日はご飯を炊くのが面倒だから、コンビニのおにぎりで済ませましょう」などと言っておにぎりを買ってきたら、それだけで10種類近くの添加物を摂取してしまうことになるのです。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

表示免除 ④パッケージが小さいもの

今回は「パッケージが小さいもの 〜全て書くとラベルで中身が見えなくなる?〜」というテーマです。

 

 

アメや一口サイズのお菓子など、パッケージが小さい場合(30㎠以下)は原材料を記載しなくてもよいことになっています。

以前、テーマとして挙げたコーヒーフレッシュなどもこれに該当します。

 

しかし、このコーヒーフレッシュには78種類もの添加物が使われていることは既に説明した通りです。

 

これも消費者の目には見えない添加物と言えそうです。

添加物をいちいち全部書いていたら、小さなラベルではとても足りません。

お弁当やサンドイッチ、お菓子など入っている添加物を全て書いたら、ラベルが本体を覆ってしまって、中身が見えなくなるものだってあるはずです。

 

だから、主要なものだけを書いてごまかしていたりするのです。

 




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

表示免除 ③バラ売り及び店内で製造・販売するもの

今回は「バラ売り及び店内で製造・販売するもの 〜何が使われているかわからない〜」というテーマです。

 

 

バラ売り(包装していないもの)の加工食品も添加物の表示は不要となっています。

 

例として、パックに詰めないで、枚数売りされている魚や「詰め放題」などとして売られているお菓子などがあります。

他にもベーカリーショップのパンなども、トレーに載せてバラ売りされている場合は表示不要です。

 

また、店内で製造・販売するものも表示は不要になります。

お弁当屋さんで作られた弁当や惣菜などがこれに当たります。

レストランのメニューもそうです。

 

 

このバラ売りにも大きな問題点があります。

 

それは「どんな添加物が使われているかわからない」ということです。

 

例えば、クリームパンを作る際に「乳化剤」や「保存料」、「pH調整剤」などの添加物を使ったとします。

これらは包装すれば表示しなくてはいけませんが、バラ売りにすれば書かなくてもいいのです。

 

そのため、「裏側」が何を使われているか知りようがないのです。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

表示免除 ➁加工助剤

今回は「加工助剤 〜残ってなければ何を使ってもいい?〜」というテーマです。

 

 

加工食品を作る際に使われた添加物の内、食品の完成前に除去されたり、中和されたりするものは「加工助剤」と見做され、表示しなくてもいいことになっています。

 

つまり、「最終的に残っていなければいい」ということになっているのです。

 

例えば、みかんの缶詰は内皮が剥かれた状態で詰められています。

この皮は塩酸と苛性ソーダで溶かして除去していますが、塩酸は苛性ソーダで中和されるため、みかんには残っていない。

だから、表示の必要はないということになっているのです。

これもまた、消費者には見えない添加物でしょう。

 

 

他にも、「カット野菜」の例を挙げてみます。

 

家で切ったレタスはすぐ切り口が変色するのに、なぜ売られているカット野菜は変色せずに長持ちするのでしょうか?

 

それらが長持ちするのは、実は「殺菌剤」(次亜塩素酸ソーダ)で消毒しているからです。

たとえ「殺菌剤」を使っていても、加工工程で使われただけで、製品になったときには残っていない。

そんな理由から、「殺菌剤」(次亜塩素酸ソーダ)という表示は免除されます。

 

しかしながら、カット野菜の消毒現場は凄まじいものです。

「殺菌剤」の入ったプールに、カットされた野菜を次々と投げ込んで消毒します。

しかも一度ではなく、濃度を変えて数回プールに入れます。

メーカーによっては、食べた時のシャキシャキ感を出す為にさらに「pH調整剤」のプールに浸けていたりします。

 




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

表示免除 ①キャリーオーバー

今回は「キャリーオーバー 〜入っているのに無表示?〜」というテーマです。
 
 
「キャリーオーバー」とは、原材料からそのまま持ち越される添加物のことを言います。
 
例えば、焼肉のタレを作る際には原材料に醤油を使いますが、この醤油に含まれる添加物は表示しなくていい、ということになります。
 
この原材料に多くの添加物が含まれている「醤油風調味料」が使われた場合、添加物の効き目は及ばないため、表示しなくていいということになっているのです。
そのため、表示にはただ一言「醤油」とあるだけです。
 
 
それ以外にも、お酒の「酸味料」や「化学調味料」、マーガリンに含まれる「乳化剤」や「酸化防止剤」など、キャリーオーバーは想像以上に数多くあります。
 
表示に書かれていない部分で、大量の添加物が使われているのです。
消費者が見抜けない添加物がどれほどあるかということです。
 
もし、法律が変わり、キャリーオーバーも全て表示ということになれば大変なことになるでしょう。



<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

表示免除の裏側にどれだけ添加物がはびこっているか?

今回は「表示免除の裏側にどれだけ添加物がはびこっているか?」というテーマです。

 

 

消費者に見えない添加物は「一括表示」だけではありません。

 

そもそも、加工食品においては添加物を含む原材料を全て表示しなければいけないと食品衛生法で決められているのですが、「表示免除」という例外ケースが認められており、以下の5つの場合に限っては添加物を表示しなくてもいいということになっているのです。

 

①キャリーオーバー

②加工助剤

③バラ売り及び店内で製造・販売するもの

④パッケージが小さいもの

⑤栄養補助剤

 

この「表示免除制度」こそが、添加物がはびこる温床にもなっているのです。

 

この5つの内、最後の「栄養補助剤」以外の4つについて、次回以降にそれぞれ問題点を指摘してみたいと思います。

 




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

一括表示の裏側で何が行われているのか?

今回は「一括表示の裏側で何が行われているのか?」というテーマです。

 

 

前回、一括表示という言葉を使用しました。

「一括表示」とはいくつかの添加物を一括して表示することであり、「香料」や「乳化剤」など同じ目的のために使われるのであれば、一括して表示してもよいと食品衛生法で定められているのです。

 

その方がわかりやすいという理由で行われているのですが、添加物・加工食品業者にとってこれほど便利でありがたい法律はありません。

 
 

例えば、食品の変質・変色を防ぐ「pH調整剤」がありますが、これはひとつの物質名ではなく、「クエン酸ナトリウム」「酢酸ナトリウム」「フマル酸ナトリウム」「ポリリン酸ナトリウム」といった添加物の「集合体」なのです。

 

化学記号のカタカナが45種類も書かれていたら、「添加物を大量に使用している」という悪印象を持たれてしまいますが、一括表示なら「pH調整剤」とだけ書けばいいので、少なく見せかけられます。

 

要するに、pH調整剤」の一括表示の「裏側」で何種類の添加物がどのぐらい使われているか、普通の人には全くわからないということなのです。

 

他にも、「香料」や「イーストフード」という表示を見たら、まず同様の一括表示だと思ってまず間違いありません。

「香料」などは、約600種類の添加物の中から目的の香りを出すために、数種類を混合しているのですが、その種類と比率の複雑さは使用するメーカーさえわからないほどです。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

水と油と白い粉でコーヒーフレッシュができる?

今回は「水と油と白い粉でコーヒーフレッシュができる?」というテーマです。

 

 

前回、植物油に水を混ぜて白濁させて、「ミルク風」にすると書きましたが、普通の状態では水と油は混ざりません。

 

そこで添加物の登場です。

まずは「乳化剤」を使用します。

乳化剤というのは界面活性剤のことで、これを入れるとあっという間に油と水が混ざって、ミルクらしく白く乳化します。

 

しかし、これではミルクらしいとろみがないので、「増粘多糖類」でとろみをつけます。

そして、乳化剤も増粘多糖類も「一括表示」出来るので、何種類使用されているかわかりません。

 

仕上げは「カラメル色素」を使い、ごく薄く茶色に着色することで、いかにもクリームらしい色合いになります。

また、日持ちのための「pH調整剤」クリームの香りの「香料」も入れます。

 

こうして、いつもコーヒーに入れているあの「ミルク」が出来上がるのです。

 

しかし、それはミルクではなく、前述のとおり水と油と複数の添加物で出来た「ミルク風サラダ油」なのです。

 




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

コーヒーフレッシュの正体は?

今回は「コーヒーフレッシュの正体は?」というテーマです。

 

 

いきなりですが、コーヒーフレッシュは何から出来ていると思いますか?

 

大半の方が、牛乳や生クリームなどと考えるでしょう。

 

しかし、結論から言ってしまうと「コーヒーフレッシュ」は牛乳や生クリームから作られてはいません。

 

コーヒーフレッシュの正体は植物油に水を混ぜ、添加物で白く濁らせ、ミルク風に仕立てたものなのです。

植物油を使うことで、牛乳や生クリームを使用するよりも遥かに安くできるからです。

 

よく見ると、容器にも「ミルク」とは謳っておらず、「コーヒー用クリーム」「コーヒーフレッシュ」などと表示されています。





<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

食卓の調味料がニセモノにすり替わっている?

今回は「食卓の調味料がニセモノにすり替わっている?」というテーマです。
 
 
調味料は、料理の味を決定づける基本です。
和食は今や世界に誇る素晴らしい食文化。
その和食が調味料から崩れようとしているのです。
 
というのも、私たちの食卓の調味料は知らないうちに「本物」から「ニセモノ」にすり替わりつつあるのです。
 
例えば、本物の「丸大豆醤油」に対して、添加物で作り上げた「新式醸造醤油(醤油風調味料)」や本物の「純米みりん」に対して、添加物でみりん風に仕上げた「みりん風調味料」などがあります。
他にも、酢や砂糖も昔ながらの製造法に代わり、添加物を使って「ニセモノ」を作る製造法が主流となってきています。
 
 
これを踏まえ、あなたの家にある調味料は本当に大丈夫でしょうか?
 
一度、商品の「裏」の表示を見てみてください。
いつの間にか、日本の食卓は「〇〇風」調味料に占拠されてしまっています。
 
料理酒、砂糖、塩、酢、醤油。
それから、みりん、だしの素、〇〇の素、〇〇のタレなど、私たちは知らず知らずのうちに、こうした添加物で作り上げた「ニセモノ」「紛い物」を口にしてしまっているのです。
 



<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜

(東洋経済新報社・2005)

著者:安倍司

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