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ブログ 6ページ目
食品添加物と上手に付き合う5つのポイント
今回は「食品添加物と上手に付き合う5つのポイント」というテーマです。
これまで、食品添加物に対する様々な話をお伝えしてきました。
では、食品添加物と上手に付き合うために、今私たちができること、するべきことは何なのでしょう?
次の5つのポイントを挙げていきます。
①「裏」の表示をよく見て買う
②加工度の低いものを選ぶ
③「知って」食べる
④安いものだけに飛びつかない
⑤「素朴な疑問」を持つこと
これらのポイントについての内容は、次回から書いていきます。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年4月17日 17:41
食品添加物とは台所にないもの
食品添加物とは何か?
科学者であれば、「食品の製造の過程において、または加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいい、その役割は…」などと説明を始めるところかもしれません。
しかし、そんな複雑に考えずに、「食品添加物とは台所にないもの」という極めてシンプルに考えると誰にとってもわかりやすいのではないでしょうか。
台所には様々な調味料があります。
まず、「醤油」・「味噌」・「砂糖」・「塩」・「酢」などの基本調味料はあるでしょう。
「化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)」はあるかも知れませんが、その他に添加物らしきものを探すと、「重曹」や「ベーキングパウダー」ぐらいのもの。
漬物を漬ける人ならば、たくあんに色を付ける「クチナシ」もあるかもしれません。
でも、家庭で漬物を漬けるときに保存料の「ソルビン酸」を使う人はまずいないでしょう。
「安息香酸」も「キサンタンガム」もない。
「コチニール」も「亜硝酸ナトリウム」も「ポリリン酸」もない。
つまり、台所にないもの、およそ想像がつかないもの、それが食品添加物なのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年4月10日 12:01
食品添加物は敵か?
今回は「食品添加物は敵か?」というテーマです。
私たちは、実は遥か昔から「添加物」と付き合っているのです。
例えば、日本が世界に誇る健康食である「豆腐」。
豆腐は大豆を搾った豆乳を「にがり(塩化マグネシウム)」で固めて作りますが、この「にがり」は添加物そのものです。
しかし、添加物はダメだからといって「にがり」を使わないのなら、豆腐も食べられずに豆乳を飲むだけになってしまいます。
また、日本人には古来より結婚式で来客に「紅白まんじゅう」を配る習慣がありますが、この紅白まんじゅうの赤の方は「食紅」で染められています。
食紅を使いたくないというなら、紅白まんじゅうも食べられなかったわけです。
それ以外にも、まんじゅうのふくらし粉として使われる「重曹」も添加物です。
こんにゃくを固めるための「水酸化カルシウム」もそう。
つまり、添加物がダメだというのなら私たちは「まんじゅう」も「こんにゃく」も食べられないのです。
食品添加物と聞くとデメリットの方がよく思い浮かびますが、メリットもあるのです。
商品の「安さ」・「手軽さ」・「便利さ」といったメリットや、今紹介した豆腐や紅白まんじゅうを食べられるのも、添加物のおかげなのです。
そうしたメリットや恩恵については知らん振りをしておいて、「あれが悪い」・「これが危険」・「食べてはいけない」・「買ってはいけない」、そう脅しても何の意味もないのです。
添加物を単純に目の敵にして、拒否するのではなく、どう付き合い、どう向かい合うのか。
それこそが大切なのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年4月 3日 20:37
「毒性」よりも怖い食品添加物の問題
今回は「毒性よりも怖い食品添加物の問題」というテーマです。
添加物の問題というと、おそらく多くの人が思い浮かべるのが「毒性」でしょう。
皆さん「添加物は怖い」「身体に毒だ」という認識を持っています。
もちろん、添加物の「毒性」はそれはそれで大きな問題ではあります。
以前、厚生労働省ではネズミなどの動物を使って様々な毒性テストを行い、使用量や使用対象の食品を厳しく定めているという話をしました。
しかし、そもそもネズミと人間の消化能力は違うはずです。
それでも人体実験ができない以上、動物実験を1つの「目安」にするしかなく、その結果をもとに「これは毒性が少ないからOK」などとやっているのです。
また、AとBという2つの添加物を同時に摂った場合、あるいは30種類前後の添加物を同時に摂った場合、いったい人間の身体にどんな影響があるのかという「複合摂取」の問題は完全に盲点になっています。
現実的に1つの添加物を単品で摂るということはまずないため、複合摂取が当然であるはずなのに、その「毒性」は誰も明らかにしていないのです。
つまり、認可されている全ての添加物の安全性が完全に確認されているとは、とてもではありませんが言えないのが食品添加物の世界なのです。
それにも関わらず、これほど食品添加物が蔓延している世の中では、私たちの食生活から添加物を「ゼロ」にするのは、現実問題として不可能です。
私たちの食生活において、添加物を使って作られる加工食品への依存度が、近年ますます高くなる一方なのは否定できない事実でしょう。
「添加物は危険だからやめろ!」ということは簡単ですが、それでは何も変わりません。
あれが毒だこれも毒だ、添加物をやめて無添加にせよと、告発するだけでは前へはちっとも進まないのです。
ですから、「毒性」は避けては通れない問題ではあるけれども、その危険性だけを扇動して騒ぎ立てても仕方がないのです。
それよりも、もっと広い視野で添加物の問題を考えていかなければならないと思います。
例えば、日本では年間約8000人が交通事故で死亡していますが、だからといって車を追放せよという話にはなりません。
添加物の問題もそれと同じなのではないでしょうか。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年3月27日 12:04
ブドウ糖果糖液糖の問題点 〜➁身体を蝕む怖さ〜
今回は「ブドウ糖果糖液糖により、身体が蝕まれていく怖さ」というテーマです。
ブドウ糖果糖液糖による、血糖値の急激な上昇は糖尿病の引き金にもなります。
最近では、小学生や中学生でも糖尿病になる子供が増えています。
これは、ブドウ糖の摂りすぎでインシュリンがおかしくなっているからです。
古来より、私たち日本人は米からブドウ糖を摂取してきました。
米のデンプンは、体内でゆっくりと分解されてブドウ糖に変わり、エネルギー源となります。
それならば、血糖値が急上昇することもありません。
しかし、最初からブドウ糖に分解されたものを一気に摂取するということは、長い歴史の中でこれまで経験したことがないことです。
また、ブドウ糖果糖液糖にはカロリーの過剰摂取という問題もあります。
ペットボトル1本(500ml)のジュースには、砂糖50g相当のカロリー、すなわち200kcal(ポテトチップス半袋分)が入っています。
そんな「ブドウ糖果糖液糖」が大量に入った飲み物やお菓子ばかりを食べることで、1日に必要なカロリーの大半を摂取してしまう。
甘味料として使われる添加物として、「サッカリン」は発ガン性を疑われていますし、「アスパルテーム」もフェニルケトン尿症などの問題があると言われています。
毒性という意味では、こうした添加物の方が高いかもしれませんが、「ブドウ糖果糖液糖」には緩やかに、しかし確実に私たちの身体を蝕んでいくという怖さがあります。
ジュースやアミノ酸飲料、缶コーヒーなどの飲料の他、ラムネやアイスクリーム、キャンディやグミなどお菓子には、ほとんどと言っていいほど「ブドウ糖果糖液糖」が大量に使われています。
それは、「甘いものの食べ過ぎは虫歯になる」というレベルの話ではないのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年3月20日 20:05
ブドウ糖果糖液糖の問題点 〜①急激に血糖値が上がる怖さ〜
今回は「ブドウ糖果糖液糖による急激な血糖値の上昇」というテーマです。
様々な製品に使用されている便利な「ブドウ糖果糖液糖」ですが、問題点があります。
それは、血糖値を急激に上げてしまうことです。
砂糖も血糖値を上げると言われますが、砂糖の方は体内でブドウ糖と果糖の2つに分かれて吸収されていきます。
しかし、「ブドウ糖果糖液糖」は最初からブドウ糖と果糖に分かれているため、あっという間に吸収されて血糖値が跳ね上がってしまうのです。
言ってしまえば点滴と同じなのです。
点滴には、栄養分としてブドウ糖が入っています。
ブドウ糖というのは、人間の一番単純なエネルギー源なので、身体が弱ったときには最適なのです。
しかし、点滴のブドウ糖の濃度というのは全体量からすれば、0.5%未満です。
ですが、「粉で作った」ジュースなどは大量の糖分を体内に一気に入れてしまうことになります。
例えば500mlの飲料には「ブドウ糖果糖液糖」が60ml以上は含まれています。
つまり、500mlのペットボトルの内、なんと1割以上がシロップ(糖分)なのです。
粉末に計算すれば、ブドウ糖として25g以上、果糖として20g以上入っています。
実際、お皿に乗せると山盛りの量です。
たった1本のジュースに、これだけの糖分が入っているという恐怖です。
空腹時にこんな糖度の高いものを飲んだら、血糖値がどれだけ上がってしまうのか。
想像しただけで恐ろしいですね。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年3月13日 18:57
ジュースと相性のよい「ブドウ糖果糖液糖」
今回は「ジュースと相性のよいブドウ糖果糖液糖」というテーマです。
前回、ジュースの作り方の話の中に、甘味をつけるために「ブドウ糖果糖液糖」を使用すると書きました。
なぜ、甘味をつけるのに一般的な砂糖ではなく、ブドウ糖果糖液糖というものを使用するのでしょうか?
それにはいくつかの利点があるからです。
確かに、少し前まではジュースの甘味は砂糖でつけていたのですが、砂糖の甘味は重いので、今では「ブドウ糖果糖液糖」を使うようになってきています。
また、ブドウ糖果糖液糖は安いデンプンから作られるもので、コスト面からも急激に需要が増えました。
そして、味は子供が好きな爽やかな甘味なので、ジュースやコーヒー飲料、様々なタレなどに甘味をつけるのに都合が良いのです。
逆に、チョコレートなど重い甘味を出したいときには砂糖の方が良いのです。
さらに、ブドウ糖果糖液糖は液体であるため、砂糖のように製造過程で一度溶かす必要がなく、作業性が良いのです。
なお、ブドウ糖果糖液糖の成分はブドウ糖と果糖ですから、ジュースなどと相性が良いため、飲料メーカーはこぞってこれを使うようになったのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年3月 6日 12:57
魔法の色水 〜ジュースはこうして作られる〜
今回は「魔法の色水」というテーマです。
皆さんが普段目にして、手に取っている「ジュース」。
これはどのように作られているかご存知ですか?
例えば、無果汁のレモンジュースの場合には、水に黄4号の着色料を入れて溶かし、きれいなレモン色の色水を作ります。
このままではただの黄色い水なので、次に酸味料を投入し、アスコルビン酸(ビタミンC)やクエン酸も加えます。
そして、甘味を付けるためにブドウ糖果糖液糖を加え、レモンの香りとしてレモン香料も入れます。
最後に粉末セルロースを入れます。
これにより、色を少し濁らせることで本物の果物ジュースらしい雰囲気を作り出すのです。
また、メロンジュースを作るときは緑色なので、2つの色を混ぜ合わせて作ります。
絵の具と同じ要領で、青色(1号)の着色料を入れてから、次に黄色(4号)の着色料を入れます。
そして、これらの着色料は石油から作られています。
こうして作られたジュースを飲みたいですか?と聞いても大抵は飲みたいと思わないですよね。
しかし、実際には私たちが普段目にして、手に取っているジュースはこうして作られているのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年2月27日 10:50
たんぱく加水分解物が味覚を崩壊させる 〜②味覚の破壊〜
今回は「たんぱく加水分解物による味覚の破壊」というテーマです。
たんぱく加水分解物は、肉や大豆などのタンパク質を分解して作られるアミノ酸であり、私たち日本人は元来、味噌や醤油などアミノ酸に旨みを感じる食文化を持っていたため、広く普及してきました。
そして、たんぱく加水分解物というのは非常に濃厚で強い味なのですが、問題はこの濃い味を「美味しい」と覚えてしまうことなのです。
日本人が大好きな味ですが、一度この味を知ってしまったら、野菜や本来の天然のだしなど、淡白な味を「美味しい」と思えなくなります。
つまり、味覚が麻痺してしまうのです。
天然の味がわからなくなり、人工的に作られた旨味でなければ「美味しい」と思えなくなるというところに問題があるのです。
本物の素材の味を美味しいと思わなくなり、「化学調味料」や「たんぱく加水分解物」をたっぷり使った加工食品にしか旨みを感じないという恐ろしいことが起きるのです。
以前話した通り、旨みのベースとしての3点セットである、「塩」・「化学調味料」・「たんぱく加水分解物」に風味をつけるエキス類を加えることで、粉末スープやスナック菓子、出汁の素など様々なものが作れます。
よくお母さんが子供にインスタントラーメンやスナック菓子はよくないと言っていますが、そう言いながらも、味噌汁や鍋物に使用する出汁の素で既に味のベースを教えてしまっているのです。
また、レトルト食品やお惣菜も同じように、3点セットがベースとなって構成されています。
つまり、お母さん自身は気づいていないかも知れませんが、言っていることとやっていることが全然違うのです。
その矛盾にどうか気付き、味覚の破壊を防いで欲しいのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年2月20日 20:50
たんぱく加水分解物は安全か? 〜①安全性〜
今回は「たんぱく加水分解物の安全性」というテーマです。
「たんぱく加水分解物」を作るには、酵素を使う方法と塩酸を使う方法があると述べましたが、問題なのは後者の「塩酸分解」の方です。
たんぱく加水分解物のヒントとなっているのが、味噌と醤油です。
醤油の旨みは何かといったら、大豆のタンパク質が麹で分解されて出来たアミノ酸なのです。
とすれば、タンパク質を酸で分解してしまえば旨みの素が出来るだろうということから、「たんぱく加水分解物」は作られるようになりました。
しかし、醤油や味噌が麹でゆっくりタンパク質を分解していくのに対して、こちらは塩酸で強引にアミノ酸分解してしまいます。
そこで問題になるのは塩酸を使うこと。
塩酸は言うまでもなく劇薬ですが、これを使うことによって「塩素化合物」が出来てしまう恐れがあるのです。
「塩素化合物」はたんぱく加水分解物を作るときの副産物といってもよいものですが、発ガン性が疑われている物質です。
現にメーカーでは「たんぱく加水分解物」に「塩素化合物」がどのぐらい入っているかを厳しくチェックしており、それはメーカー自身もその安全性を問題視している何よりの証拠と言えるのではないでしょうか。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司
(きばこ酵素風呂) 2023年2月13日 11:02
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